【手順あり】システムエンジニアを辞めたい時にやること【元SE解説】

SEを辞めたい人

システムエンジニアを辞めたい。仕事に興味を持てないし、納期前が忙しすぎる。週末は疲れて寝てるだけ。このままの生活で良いのだろうか。

こんな人向けに書いてみました。

自身も「システムエンジニアを辞めたい!」と思ったことが10年で30回くらいあり、SEを辞めたい人の気持ちがよくわかります。そこで同じ悩みを抱える人たちに向けて、今から何をすべきかを手順形式でまとめてみました。

やすす

SE歴10年の視点からシステムエンジニアを辞めたいときにやることを徹底解説します。少しでも参考になれば幸いです。

目次

SEを辞めたい時①「理由を考える」

システムエンジニアを辞めたい!と思ったら、まずは辞めたい理由を考えてみましょう。メモ帳や紙にズラッと書き出してみるのもGoodです。

正しいアクションに必要

お先真っ暗で考えるのすらキツいかもしれません。ただ、辞めたい理由がわからないと、正しいアクションが取れず、また同じ理由ですぐに辞めたくなったりします。これを避けるためには、理由を考えることが大切です。

とは言ったものもの…

たぶん、辞めたい理由はこのあたり。
(自分は1、2、3、5を経験しました)

  1. 人間関係   :上司・先輩が合わない
  2. 労働時間   :残業・休日出勤が多い
  3. 労働環境   :設備・場所がショボい
  4. 給料・待遇  :年収が低い・増えない
  5. 将来への不安 :このままで良いか不明
  6. キャリアアップ:もっと高みに行きたい

複数当てはまることもあるでしょう。

さて、SEを辞めたい理由がわかったら、アクションプランを考えるわけですが、基本的には転職するか、独立するかの二択。どちらを選ぶにしても、辞めたい理由を解決すること、ここだけは絶対です。

また、理由により緊急度があります。

  1. 人間関係   :★★★★★(今すぐ)
  2. 労働時間   :★★★★☆(早めに)
  3. 労働環境   :★★★☆☆(なる早)
  4. 給料・待遇  :★★☆☆☆(要相談)
  5. 将来への不安 :★☆☆☆☆(要検討)
  6. キャリアアップ:★☆☆☆☆(要検討)

ここで押さえておきたいのは、一番大切なのは「あなた自身」であり、会社でははないです。つまり、自分の体を壊してまで、健康を害してまで、仕事をがんばる必要はありません。

SEは病む人が多い

SEで働いた10年間をふりかえると、明らかに体を壊して左遷された人、鬱で来れなくなった同期、そのまま辞めてしまった同僚など、ボロボロになるまで頑張ってしまった人をたくさんみてきました。

自身も仕事と遊びで無理しすぎた結果、20代半ばで関節リウマチを患ってしまい、現在も治療中です。特にストレスを甘くみてはダメ、万病の元といわれるのは本当で、過度なストレスは体を壊します。

解決すべき問題はどれでしょうか。

  • 人間関係   :上司・先輩が合わない
  • 労働時間   :残業・休日出勤が多い
  • 労働環境   :設備・場所がショボい
  • 給料・待遇  :年収が低い・増えない
  • 将来への不安 :このままで良いか不明
  • キャリアアップ:もっと高みに行きたい

SEを辞めたい時②「将来を考える」

SEを辞めたい理由がわかったら、次に将来を考えてみましょう。ここでは主に転職先の選び方、どんな会社に入ったら問題が解決するかを、元システムエンジニアの視点で考察しております。

  • 人間関係  → 経営者や直属上司をみよう
  • 労働時間  → 元請け・社内SEがおすすめ
  • 労働環境  → 規模の大きな会社に入ろう
  • 給料・待遇 → エージェントに相談しよう

SEを辞めたい理由が「将来への不安」や「キャリアアップ」の人は、【明暗あり】システムエンジニアに将来性はある?【元SEの体験談】を参考にしてみてください。自身がSEからフリーランスを目指した理由、キャリアアップした友人の話などをまとめております。

SEの人間関係で悩む人へ

ポイント:経営者や直属上司をみる

システムエンジニアに限らず、人間関係はどこでも合わない人が必ずいます。この問題を解決するのは難しいものの、リスクを下げるには、経営者や直属上司をチェックするのが良いです。

組織はトップの色が出る

会社・部署・チームなど、組織にはトップの色が出ます。そのため、どんな人が働いているかをイメージするなら、経営者や上司となる人をみればOK。面接では逆にこちらがチェックするのです。

経営者や直属上司と会えない場合は、面接担当者をチェックしましょう。会社の代表で来ているため、その人が合うか合わないかで判断しても、それほど大きくズレないはずです。

SEの労働時間で悩む人へ

ポイント:元請け・社内SEがおすすめ

システムエンジニアの労働時間で悩んでいる人は、SIer業界の頂点にいる元請けのSEになるか、SIer業界から外れて社内SEになるか、このどちらかがおすすめです。

元請けSEは待遇が良い

SIer業界はピラミッド構造で、頂点に近いほど待遇が良くなります。元請けだと30代前半で年収800万超えも普通です。また、労働組合がしっかりしており、労働時間で悩むこともほとんどないでしょう。

自身の労働時間をふりかえると、過労死が騒がれた2013年頃から激減し、多くて月30時間ほどでした。詳しくは【元SE談】システムエンジニアは残業が多いの?【ブラック経験あり】にまとめております。

もう1つは社内SEルートです。これまで顧客として頭が上がらなかった、あのポジションに入ることになります。どうでしょう、想像するだけで今より楽になる気がしますよね。

SEの労働環境で悩む人へ

ポイント:規模が大きな会社に入る

システムエンジニアの労働環境で悩む人は、なるべく規模の大きな会社に入ることをおすすめします。労働環境が悪くなるのは、会社の売上や利益率が低いから。固定費にかけるお金がないのです。

  • 零細企業    → NG
  • ベンチャー   → OK
  • スタートアップ → OK

因みに規模が小さくても、ベンチャーやスタートアップのような、いけいけどんどんで楽しく仕事ができて、スキルも身に付くのであれば、一時的に勤めるのもあり。ただ、ふる〜い零細企業あたりは要注意です。

ここまでの内容をおさらいすると…

SEの転職先の選び方

  • 人間関係  → 経営者や直属上司をみよう
  • 労働時間  → 元請け・社内SEがおすすめ
  • 労働環境  → 規模の大きな会社に入ろう
  • 給料・待遇 → エージェントに相談しよう

イメージが掴めたら次のステップです。

SEを辞めたい時③「転職を考える」

いよいよSEを辞める時がきました。

ここから少し現実的になります。若干、厳しめの内容かもですが、自分が経験してきた「人生そんなに甘くない」からお伝えできる内容です。

基本的な転職の流れ

  1. 自分のスキルを棚卸しする
  2. 自分の市場価値を確認する
  3. 年収が上がるなら転職する
  4. 年収が下がるなら勉強する
  5. 1に戻って繰り返し

転職は年収が上がるならOKで、年収が同じか変わらないなら、勉強してスキルを身に付ける。これが基本的な流れです。ただ、緊急度が高い人(ストレス過多、ブラック企業など)は、すぐに転職すべきでしょう。

転職はキャリアを早める手段

転職はキャリアを早め、年収アップするための手段です。過去の自分が考えたように、逃げから転職するのは本筋ではありません。つまり、今の状態から抜け出すには、自身の市場価値を高めることが本質となります。

現実を直視するのが怖い人もいるはず。自分も流されるがままSEとして10年働き、勉強もしてこなかったため、市場価値の高くない人材になってしまいました。それでも自分を客観視しないと、現状を打破するのは難しいです。

まずは自分の市場価値を知ろう。
(己を知りうる者は賢者なり)

自分の市場価値を確認する

SEを辞めたい時にやること④「独立を考える」

SEを辞めて独立するケースです。

  • 副業 → 収入UP → フリーランス
  • サービス構築 → 仲間集め → 起業

主に2つの流れがあります。1つは会社員で働きながら、副業収入を高めていき、生活できると判断したらフリーランスになる方法。もう1つは自分でサービスやアプリをつくり、仲間を集めて起業する方法です。

どちらもスキルが必要

どちらのルートを選ぶにも、個人で稼げるスキルが必要です。ここで転職と同じように、スキルが求められることがわかります。結局のところ、会社で活躍できる人材と、独立して活躍人材はほぼイコールです。

この事実に気づくのに10年掛かりました。
(たぶん現実から目を背けていただけ…)

以下は参考まで。

個人で稼ぎやすいスキル

  • プログラミング
  • デザイン
  • ライティング
  • マーケティング
  • 動画編集 など

既にスキルを持っている人は、個人で受けられる案件を探してみると良いでしょう。副業収入が大きくなれば、フリーランスとして独立する道がみえてきます。

IT業界で起業したい人は、プログラミンスキルが必要です。自分でサービスやアプリをつくるのに、必ずプログラミングを使うため、ほぼ必須スキルと言えるでしょう。

フリーエンジニアの案件探し

  • Midworks:フリーランスエンジニア向けの大手エージェント(正社員並みの保障がテーマ、良心的なサポートが多い)
  • Engineer-Route:IT特化のフリーランス向けの案件紹介サイト(トータルサポートあり・営業が苦手な人でも安心)

プログラミングスキルの習得

  • SAMURAI ENGINEER:【無料体験レッスン】挫折しないプログラミングスクール:初心者も安心のマンツーマン
  • TechAcademy:【無料体験あり】現役エンジニア1,000名在籍のオンラインスクール:ITスキルならお任せ

SEを辞めたい時にやること⑤「一歩踏み出す」

最後はメッセージとなります。

システムエンジニアを辞めたい!と思った、今の気持ちが冷めないうちに、一歩だけ踏み出してみましょう。現状を変えたい、人生を変えたい、将来に希望を持ちたい、これらは今行動することで全て解決できます。

行動しなかったSE10年間

これは過去の自分へのメッセージでもあります。というのも、自身はSEとして働いた10年間、ほとんど行動せず、流されるまま働き続けたから。勉強もほとんどしてこなかったです。

その結果、人生は変わりませんでした。

SEとして働いた10年後の自分は、新入社員時代にみた上司や先輩そのものでした。当時、特にあこがれないな、こんな風にはなりたくないかも、そう感じていたはずなのに、気づけば同じ状態になっていたのです。

やすす

人生が終わるときに後悔することは「あの時◯◯しておけばよかった」がほとんどだそうです。1年後に今とは違う景色をみたい人は、人生で一番若い「今日」一歩を踏み出すことをおすすめします。


以上、

システムエンジニアを辞めたい人へでした。

ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございます。最後まで読んでくれた人は、もしかすると大きな悩みを抱えているのかもしれません。

ただ、どれだけ大きな悩みであったとしても必ず解決できます。そして、それを解決できるのはあなた自身であり、解決する方法はあなたの行動です。今日の一歩が明日への希望となりますように♪

転職への一歩を踏み出す人へ

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