【元SE談】システムエンジニアに学歴は関係あるの?【結論はあります】

SEになりたい人「システムエンジニアを目指すのに学歴は関係あるのかな。よく学歴よりスキルが大事と聞くけど本当だろうか。いい大学に入れなかったらアウトなのか知りたい。」
こんな人向けに書いてきました。
結論から申し上げると、システムエンジニアに学歴は関係あります。ただ、就職活動において必要なだけで、仕事をしていく上では関係ないです。また、いい大学い入れなくても、学歴不問にする裏技や、学歴フィルターをはずす方法があります。
目次
自分の経歴をお伝えすると「立命館大学理工学部卒」→「新卒で国内最大手SIer」→「システムエンジニア10年」→「迷走フリーランス3年」→「派遣社員5ヶ月」→「独立フリーランス」となります。
大学に行くか迷ってる人は【告白】システムエンジニアを目指すなら大学に行くべき?【元SE談】も参考にしていただければ幸いです。
システムエンジニアに学歴は関係あるの?

システムエンジニアに学歴は関係あり。
日本の学歴社会は、まだまだ根強く残っています。そのため、システムエンジニアに限らず、就活全般で学歴が関係してくるとお考えください。ただ、SEなら会社はどこでもいい!というのであれば、それほど学歴は関係ありません。
SEになるのは難しくない
- IT業界は人材不足である
- SE求人は他業種より多い
システムエンジニアになるのは難しくありません。というのも、IT業界では働く人が不足しており、他業界より圧倒的に求人倍率が高いからです。
エンジニアの求人倍率は、全体より2〜3倍ほど高く、人が集まりやすい事務職と比べたら10倍近くになったりします。そのため、システムエンジニア就職するのは、それほど難しくないのです。
上位SIerには学歴がいる

システムエンジニア就職できるのに、なぜ学歴が関係あるのか。その答えは、多くのSEが働いている、SIer(システムインテグレータ)業界のピラミッド構造にあります。
年収や待遇が段違い
自身が国内最大手SIerで働いていた時は、30代前半で年収800万ほど。また、新入社員時代をふりかえると、東大、京大、慶応、早稲田といった高学歴がゴロゴロいる一方、いわゆるFラン大学はゼロでした。(2007年入社の話です)
ここまでの内容をおさらいすると…
- SEになるだけなら学歴はいらない
- SEは求人倍率が高く就職しやすい
- SEで年収を求めるなら学歴は必須
- SEはピラミッドの上を目指すべき
システムエンジニアを目指すなら、1つでも上のランクの大学に行くことをおすすめします。SEには文系卒の人もたくさん採用されるので、学部や学科はそこまで気にしなくてOK。就活で必要なのは大学名という学歴です。
システムエンジニアで学歴不問にする裏技

システムエンジニアが活躍するIT業界において、学歴不問とよく耳にしますが、実際に学歴を関係なしにする裏技があります。
スキルで学歴不問にする
SEの実践スキルとは
SEの実践スキルはこのあたりです。
- 影響小:資格、語学力
- 影響中:システム開発経験
- 影響大:アプリ・サービス作成
もっともわかりやすいのが資格や語学力です。システムエンジニア就職で有利になるのは、国家資格の「基本情報技術者」や「応用情報技術者」や、TOIEC800点以上などの英語力。ただ、採用の決め手になるほどの影響力はありません。
学歴をふき飛ばすのはここからです。
システム開発経験
アプリ・サービス作成
システムエンジニア就職において、学歴不問にする裏技は、インターンやクラウドソーシングでシステム開発を経験すること、もしくは自作アプリやサービスで収益化することです。資格や語学力はちょっぴり有利になります。
おさらいすると…
- Lv1:基本情報、応用情報、TOIEC
- Lv2:インターン、クラウドソーシング
- Lv3:自作のアプリ・サービスで収益化
SEの実践スキル(裏話)

本当のところは、大学時代にSEの実践スキルを習得できるまで、時間や労力をかける人はほとんどいません。
だからこそ、学歴不問のインパクトがあるのですが、そのレベルの人は起業するケースが多いです。また、フリーランスとして、個人で稼ぐ選択肢もあります。
代表的なのはホリエモン
つまり、学生時代にプログラミングなど、SEの実践スキルを身につけた人は、就職をふっ飛ばして、次のステージからキャリアを歩むことができます。
本気でやる方は参考にどうぞ。<(_ _)>
SE就職後に学歴フィルターをはずす方法

システムエンジニア就職で、めでたく上位の大企業SIerに入れたら良いですが、実際には思い通りにならないこともあるでしょう。そこでSE就職後に学歴フィルターをはずす方法について、お話しします。
学歴フィルターのはずし方は2つ。
- 第二新卒で挑戦する
- フリーランスになる
詳しくみていきます。
第二新卒で挑戦する
1つは第二新卒で挑戦する方法です。
これは新卒で入った会社を踏み台にする方法なので、あまり良くみられないかもしれません。ただ、採用する会社からはメリットが大きく、学歴フィルターがはずれやすいです。
第二新卒は社会人研修済み
実際、身近な友人の彼女(当時の話です)が、第二新卒で「中小企業のSIer」から「大企業の外資系ITコンサル」に転職していました。第二新卒のポジションを有効に使い、戦略的に面接でアピールできれば、チャンスは大きく広がります。
フリーランスになる
もう1つはフリーランスになる方法です。
こちらは学歴フィルターをはずすというより、SIer業界のピラミッド構造からはずれ、会社員ではなく自分の力で生きていくルートになります。フリーランスの世界は、完全な実力主義で、学歴はほぼ無意味です。
中小企業SEこそ目指すべき
ダメSE代表で言わせていただくと、大企業でシステムエンジニアを10年経験したものの、個人では全くと言っていいほど、稼げませんでした。フリーランスで生活できるまで、実に4年も掛かっています。
これならプログラミングスキルが身に付く、中小企業SEのが良かったじゃん!とさえ思うほどです。将来的にフリーランスを目指すのであれば、ピラミッドの上にこだわる必要はなく、むしろ下の方が良かったりします。
SIer業界をもっと知りたい人へ
【徹底比較】システムエンジニアとプログラマーの違い【元SEの視点】
「友達からはSEを勧められたけど、PGの方がなんかカッコイイし、どっちを目指したらいいのかな。」
以上、
システムエンジニアに学歴は必要なのかでした。おさらいすると、SEになるのに学歴は必要ないけど、年収や待遇の良いところで働くには、学歴が関係してきます。
SE就職する人向けの裏技
- Lv1:基本情報、応用情報、TOIEC
- Lv2:インターン、クラウドソーシング
- Lv3:自作のアプリ・サービスで収益化
SE就職した人向けの裏技
- 第二新卒で挑戦する
- フリーランスになる
新卒の就職活動では「大学名という学歴」が猛威を振るいます。それを覆すには、資格・経験・実績をつくるのが有効です。
圧倒的に強いのは、自作アプリやサービスのものづくり経験と、収益化によるビジネス経験の2つ。ただ、そのレベルに到達したら、敢えて就職せずとも個人で稼げます。
やる気MAXの大学生におすすめ