将来はシステムエンジニアになりたいけど、やっぱり大学で勉強した方いいのかな。どのくらいのレベル、どんな学部に進めばいいんだろう。大学時代にやっておくべきこともあったら知りたいな。
こんな人向けに書いてみました。
自身は立命館大学から国内最大手のSIer(システムインテグレータ)に就職し、システムエンジニアとして10年働いた経験があります。自分で言うのもなんですが、一浪一留のポンコツ学生が、就活でホームラン打ったパターンです。
少しでも参考になれば幸いです。
システムエンジニアを目指すなら大学に行くべき?
SEを目指すなら大学に行くべきか。
- 年収を求めるなら行くべき
- 安定を求めるなら行くべき
- 専門知識を学ぶなら行くべき
- 人生経験を積むなら行くべき
- お金に余裕があるなら行くべき
綺麗事なし、ぶっちゃけます。
年収を求めるなら必須
システムエンジニアの年収はぴんきり。
厚生労働省によるSEの平均年収は、550万円程度となっており、全職種の450万よりかなり多く、給料は高めであることがわかります。ただ、SEが働く業界がピラミッド構造であることを把握しておきましょう。
30代SEの年収イメージ
- 一次請け :800万〜1000万
- 二次請け :500万〜700万
- 三次請け以下:300万〜400万
下請けになるほど、年収は下がっていきます。そのため、システムエンジニアで年収を求めるのであれば、一次請け(元請け)に入る必要があるのですが、割りと学歴社会です。
自分の経験談を2つお話すると、新卒入社の大企業では「新入社員500名で大卒499名・高専卒1名・高卒0名」でした。一方で派遣で働いた末端企業では「大卒0名」でした。この圧倒的な違いが答えです。
会社員で生きるなら必須
会社員で生きるなら大学に行くべき。
システムエンジニアとなり、年収や待遇のいい会社で働くには、学歴がとても重要です。日本の学歴社会は、まだまだ根強く残っており、大卒以外は足切りなんてことも結構あります。
実際、大企業の社員には東大、京大、慶応、早稲田といった、高学歴がゴロゴロ。やりたいことができればOK!楽しければOK!の綺麗事は捨てて、会社員で生きるなら大学に行くのが良いでしょう。
技術職になるのに有利
インフラSEになるなら大学進学しよう。
システムエンジニアの中でも、サーバやネットワークなど、基盤部分を担当するインフラエンジニアを目指すなら、大学や大学院を卒業していると有利です。
技術職では専門知識が求められるため、より高度な教育を受けていることが、企業側へのアピールになります。そのため、大卒は前提として、院卒の方がさらに有利です。ただ、博士課程まではいらないでしょう。
人生経験を積むと有利
大学4年間ですべてをやり切る。
ちょっと脱線しますが、システムエンジニアには、大学に行っても行かなくてもなれます。ただ、社会人になるとまとまった時間が取りにくいため、大学期間を利用していろいろ挑戦するのもありです。
大学時代に挑戦できること(例)
サークル、部活動、スポーツ、趣味、映画鑑賞、読書、旅行、免許取得、アルバイト、恋愛、情報発信、ITスキル、プログラミング、留学、語学習得、資格取得、インターンシップ、ボランティアなど。
入社時の同期をふりかえると、海外を旅している人が多かったです。SEはパソコンをずっとカタカタやってるイメージがありますが、実際には大企業システムエンジニアは話すことの方が多く、コミニュケーションスキルが求められます。
そのため、多くの経験を通じて、対人スキルを身に付けておくと有利です。因みに自分はバイトとオンラインゲーム三昧の大学生活だったので、就活ではバイトのエピソードだけを使い、ゲーム廃人の話は封印しました。笑
お金に余裕があるなら行こう
最後はお金に余裕があればです。
大学はメチャクチャお金が掛かります。
項目 | 国公立 | 私立(理系) |
---|---|---|
学費(4年間) | 250万 | 500万 |
仕送り(月10万) | 480万 | 480万 |
合計費用 | 730万 | 980万 |
このあたりは親と相談でしょうか。自分も親頼みでそこまで意識してなかったのですが、改めて金額でみてみると、その費用の高さに驚きます。
ここまでの内容をおさらいすると…
SE志望者が大学に行くべき理由
- 年収を高くするなら大学に行くべき
- 会社員で生きるなら大学に行くべき
- インフラSEを目指すなら大卒が有利
- 対人スキルを身に付けると就活で有利
- 親がOKならありがたく大学進学しよう
SEを目指すのに大学時代にやっておくべきこと!
よし、大学に行ってからSEを目指そう。
そう決めた人向けに「大学時代にやっておくべきこと」をまとめてみました。システムエンジニアになるのはもちろん、就活全般で有利になることです。っとそんな偉そうに語れるほど、自分が何かをやったわけではないのですけど…
大学時代にやってくべきこと
(SE就職が有利になるはず)
- 資格:ITパスポート、基本情報、応用情報
- 経験:海外旅行、アルバイト、インターン
- 勉強:プログラミング、語学・留学、読書
詳しくみていきましょう。
SE就職が有利になる資格
一番わかりやすいのが資格です。
資格を持っているから採用される、ということはありませんが、ほぼ確実に有利になります。ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者の順に難しくなるものの、取得しておくと強いです。
ただ、自分はすべて持ってなくても採用されたので、あくまでもプラスアルファ。参考までに新卒時に応用技術者まで持っていたのは、500人中10人くらい。全体の5%以下であったことは確かです。
SE就職が有利になる経験
システムエンジニアに限らず、就活全般で有利になるのが経験値です。特に海外旅行、アルバイト、ボランティアなどを通じて、対人スキルを身に付けておくとアピールできます。
大企業SIerはコミュ力が重要
大企業のSIer(システムインテグレータ)は、コミュニケーションスキルが超重要です。これは新入社員500名の半分が文系であることからもわかるとおり、技術力よりコミュ力が求められています。
さらに向こうへ!!Plus Ultra!という人は、インターンシップをやるのも良いでしょう。IT企業のインターン経験者があれば、システムエンジニア就職で有利になるのは、想像に固くないです。
SE就職が有利になる勉強
最後は勉強です。
こちらもシステムエンジニアに限らず、就活全般で有利になりますが、プログラミングスキルや、語学力(英語・中国語)が定番となります。もちろん、大学の授業やゼミも大切です。
自分はここを疎かにしたことを後悔しています。というのも、SEになる、大企業に入る、それ以上に人生で成功することが大切だとわかったからです。ゲーム廃人は楽しかったけどダメでした…
大学生になる人にイチオシの本
大学生のときに出会いたかった2冊。どちらも喜多川泰さんの著書となっており、自分が一番好きな作家さんです。喜多川さんの本は、若者への熱いメッセージが込められているものが多く、読むと人生の歩み方が少しだけ見えてくるかもしれません。
さらに向こうへ!!Plus Ultra!
(↑ヒロアカが好きすぎる 笑)
やる気に満ち溢れている人は、どんどん勉強すると良いです。今はITエンジニア向けのオンラインスクールも充実しており、スキルを身に付けたい人は、がんがん前進できます。そして、それが将来の自分をいっぱい助けてくれるでしょう。
- TechAcademy:【無料体験あり】現役エンジニア1,000名在籍のオンラインスクール:ITスキルならお任せ
- Udemy:【無料コースあり】米国シリコンバレー発祥のオンライン学習サイト:15万コースを超える世界最大級のボリューム
システムエンジニアに大学以外からなる3つの方法
SEには大学に行かなくてもなれます。
大学以外からなる3つの方法がこちら。
- 情報系の専門学校にいく
- オンラインスクールで学ぶ
- YouTubeやサイトで独学する
これらの方法でもシステムエンジニアになれますが、大前提として年収や待遇があまり良くない、下請け会社のSEとして就職することになります。
その理由は、SIer業界はピラミッド構造となっているからで、上位の大企業に入るためには、大卒がほぼ必須であり、高学歴もほぼほぼ必須という状況だからです。
独立するなら問題なし
ただ、将来的に独立するのであれば、話が変わってきます。というのも、フリーランスで生きていくのに必要となる、ITスキル(プログラミングなど)は、大企業より中小起業やベンチャーの方が身に付きやすいからです。
自分がいい例なのですが、大企業でシステムエンジニアを10年勤めながら、フリーランスで生活できるようになるまで、4年も掛かりました。
その理由は、ほぼ0からスキルを身に付けたため。つまり、大企業で習得したマネジメント・論理思考力・表現力など、総合職のスキルは、独立する上であまり役に立たないのです。
以下のイメージで考えると良いでしょう。
- 大企業SE → マネージャー、管理職
- 中小企業SE → プログラマー、技術職
- ベンチャーSE → なんでも屋さん、プロ
SEで独立しやすいスキルは、プログラミングやWebデザイン、あとはWebマーケティングあたりです。その基礎を専門学校、オンラインスクール、独学で身に付け、中小企業やベンチャーに飛び込んで経験を積む。
これが独立への最短ルートだと思います。
以上、
SEを目指すなら大学に行くべきかでした。
ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございます。自身の経験より、システムエンジニアで年収を高くしたい!会社員で生きていく!という考えであれば、大学はほぼ必須であり、高学歴が有利と言い切れます。
一方で、将来的に独立を考えているのなら、大学に行かなくても良いかもしれません。専門学校やオンラインスクール、場合によっては独学でスキルを身に付け、少しでも早く実践経験を積むことが大切です。
人生を変える一歩を踏み出そう♪