Written by Yasusu

【解説】システムエンジニアの全てがわかる【業種・職種・仕事内容】

システムエンジニア

SEについて知りたい人「システムエンジニアってどんな仕事をするんだろう。業種もよくわからないし、職種も数が多くてよくわからない。SEを目指したいけど、何から始めるべきか教えてほしい。」

こんな人向けに書いてみました。

システムエンジニア(System Engineer)は、その名の通り「システムをつくるお仕事」です。身近なところだと、コンビニのレジ、銀行のATM、電車のPASMOなど、世の中にはシステムが溢れています。

補足すると、機械そのものではなく、裏側で動く仕組みをつくっているのがシステムエンジニアです。また、つくったものを修理したり、バージョンアップするのも、SEの仕事となります。

目次

自身の経歴をお伝えすると「新卒でシステム会社」→「システムエンジニア10年」→「ニート3年」→「派遣でシステム会社」→「システムオペレーター5ヶ月」→「フリーランス」です。IT業界全般に精通しています。

システムエンジニアの業種とは

システムエンジニアの業種は、総務省が定める日本標準産業分類によると「情報サービス業」や「インターネット付随サービス業」になります。ただ、実際にはほぼ全ての業界にSEがいるとお考えください。

というのも、各企業のIT部門に社内SEと呼ばれる、システムエンジニアがいるからです。現代では自社システムを自分たちでつくることも多く、どこの会社にもSEがいる状況となっています。

システム会社SEの業種

  • 情報サービス業
  • インターネット付随サービス業

各企業のIT部門SEの業種

  • 全ての業種

SEは異業種転職しやすい

システムエンジニアは、各企業のIT部門で必要とされることから、異業種への転職がしやすいです。IT社会において、システムエンジニアほど、引く手あまたの職業もなかなかありません。

システムエンジニアの職種とは

システムエンジニアの職種は、とにかく数が多いです。某転職エージェントの情報などをみると、20個前後の職種がずらりと並んでいます。

これだとわけがわからないので…
(元SE視点でまとめてみました)

  • 営業系
  • コンサル系
  • マネジメント系
  • インフラ系
  • 開発系
  • 運用保守系
  • 先端技術系

職種をマッピングすると…

系統 職種 イメージ
営業系 セールスエンジニア 営業のサポート
コンサル系 ITコンサルタント 営業とSEの2役
マネジメント系 プロジェクトマネージャ
システムエンジニア
管理職的な役割
インフラ系 サーバーエンジニア
ネットワークエンジニア
データベースエンジニア
インフラエンジニア
コンピュータ整備
開発系 ソフトウェアエンジニア
ミドルウェアエンジニア
プログラマー
実際につくる人
運用保守系 カスタマーエンジニア
システムオペレーター
ヘルプデスク
完成品を守る人
先端技術系 AIエンジニア
IoTエンジニア
セキュリティエンジニア
など
最新技術に精通

全てひとくくりでシステムエンジニアと呼ぶことと、マネジメント系の職種だけをシステムエンジニアと呼ぶことと、大きく2つのパターンがあります。それぞれどんな仕事をするのか、詳しくみていきましょう。

システムエンジニアの仕事とは

システムエンジニアの仕事は、システムをつくることですが、その内容は多岐に渡ります。そこで先にグルーピングした7つの系統ごとに、どんな仕事をするのかをまとめてみました。

『営業系』のSE

  • セールスエンジニア
難易度:★★☆☆☆(やさしい)

営業担当のサポートをするシステムエンジニアです。顧客にシステム周りの説明をしたり、システム関連の質問に答えたり、企画書や提案書をつくるなど、商談がスムースに進むよう手助けをします。

『コンサル系』のSE

  • ITコンサルタント
難易度:★★★★☆(むずかしい)

営業とシステムエンジニア、二足のわらじをはく人。クライアントの立場で、ビジネスの課題をシステムで解決します。顧客とシステム会社の間に入り、Win-Winの関係を築くのがミッションです。

『マネジメント系』のSE

  • プロジェクトマネージャ
  • システムエンジニア
難易度:★★★☆☆(ふつう)

一般的にシステムエンジニアと呼ばれる人たちです。システムの設計図をつくり、完成までのマネジメントを行います。顧客から要件を聞いたり、スケジュールを決めたり、課題を整理するなど、なんでも屋です。

『インフラ系』のSE

  • サーバーエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • データベースエンジニア
  • インフラエンジニア
難易度:★★★☆☆(ふつう)

インフラエンジニアと呼ばれる人たちです。基盤系とも呼ばれ、システムのコンピュータ部分を担当します。パソコンのでっかい版を組み立てたり、ネットでサービスが使えるよう整備する技術者です。

『開発系』のSE

  • ソフトウェアエンジニア
  • ミドルウェアエンジニア
  • プログラマー
難易度:★★★☆☆(ふつう)

プログラマーと呼ばれる人たちです。プログラミングでシステムの仕組み部分をつくります。設計図からシステムにするところを担当、ものづくりのスペシャリストです。

『運用保守系』のSE

  • カスタマーエンジニア
  • システムオペレーター
  • ヘルプデスク
難易度:★☆☆☆☆(とてもやさしい)

完成したシステムを見守る人たちです。正常に動いていることを監視したり、トラブルが起きたときの一次対応や窓口となります。マニュアルが用意されているので、難易度は高くありません。

『先端技術系』のSE

  • AIエンジニア
  • IoTエンジニア
  • セキュリティエンジニア など
難易度:★★★★★(とてもむずかしい)

最先端のIT技術に精通するシステムエンジニアです。どちらかというと研究職に近く、先端技術でどんなことができるか、どう活用していくかなどを考えます。先端技術は「SEで将来性のある領域」を参考にしてみてください。

参考情報(SEとPGの違い)

システムエンジニアになるには

システムエンジニアは誰でもなれます。

というのも、システムエンジニアになるのに、資格などは必要ないからです。そのため、システム会社に就職すれば、晴れてシステムエンジニアの仲間入りとなります。

SE就職の入り口は4つ

未経験からシステムエンジニアになる場合、マネジメント系、インフラ系、開発系、運用保守系のどれかになることが多いです。営業系、コンサル系、先端技術系は、経験を積んでからでないと難しかったりします。

割りとよくあるSEのキャリアがこちら。

  • 運用保守系   → 開発系
  • 開発系     → マネジメント系
  • マネジメント系 → 営業系
  • マネジメント系 → コンサル系
  • 理系卒     → インフラ系
  • 天才・秀才   → 先端技術系

日本のシステム業界では、『運用保守系』→『開発系』→『マネジメント系』の順番で給料が高くなるため、この流れでキャリアを歩む人が多いです。

その先は意欲があれば『コンサル系』を目指し、意欲がないと『営業系』に収まるイメージ。『インフラ系』は理系卒が多く、『先端技術系』は天才や秀才がたどり着く印象です。

SE業界はピラミッド構造

多くのシステムエンジニアが働く、SIer業界はピラミッド構造となっており、割りと学歴社会です。そのため、高校生は大学へ、大学生は学歴不問の裏技へ、転職組はエージェントへ、それぞれ進むことをおすすめします。

こちらが参考になるかもです。<(_ _)>

  • 高校生の人:【告白】システムエンジニアを目指すなら大学に行くべき?【元SE談】
  • 大学生の人:【元SE談】システムエンジニアに学歴は関係あるの?【結論はあります】
  • 転職組の人:【解説】システムエンジニアはきついって本当?【元SEが真実を伝える】

以上、

システムエンジニアについてでした。

SEになることはそれほど難しくありません。ただ、仕事内容が多岐に渡るため、どんな仕事をしたいかを明確にすることと、どんなキャリアを歩みたいかを考えておくことが大切です。

良きSEライフをお過ごしください♪

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