【元SE視点】女性でもシステムエンジニアになれる?【メリデメまとめ】

SEを目指している女性

システムエンジニアは女性でも活躍できるのかな。SEの職場は男性ばかりのイメージだし、働きにくかったらどうしよう。女性SEのメリットやデメリットを知りたい。

こんな人向けに書いてみました。

結論から申し上げると、システムエンジニアは女性でも活躍できる職業です。自身はシステムエンジニアとして10年働き、たくさんの女性SEさんと一緒に仕事をしてきました。その経験を踏まえ、女性SEのメリットやデメリットをまとめていきます。

SEは男女の差がない

システムエンジニアの仕事は、男女の差がほとんどありません。力仕事ではないですし、運動能力が求められるわけでもないため、一定のスキルや思考力、そしてやる気があれば誰でも挑戦できます。

SEに求められるのは、コミュニケーション力、マネジメント力、論理的思考力、そしてリーダーシップなどです。ただ、新入社員や若手の頃は、話せれば何とかなります。実際、自分もそうでした。

やすす

SE歴10年の視点からシステムエンジニアとして女性が働くときのポイントについてまとめてみました。少しでも参考になれば幸いです。

目次

女性のシステムエンジニアのメリット

女性SEのメリットです。

  • 男女の差がほとんどない
  • 職場では紅一点になれる
  • 給料が平均より高くなる
  • 年休や産休が取りやすい
  • 転職や職場復帰しやすい

一緒に働いてきた女性システムエンジニアをみて、気付いたことや感じたことから、メリットとデメリットを整理しております。男性視点で恐縮ですが、少しでも参考になれば幸いです。

女性SEは紅一点になれる

メリット:サポートを受けやすい

システムエンジニアの職場は、女性よりも男性が多く、紅一点になりやすいです。だからなんだって話ですが、立ち振る舞いによっては、男性よりサポートを受けやすいメリットがあります。

女性相手だと優しい人が多い

自身の体感ですが、女性相手だと優しい人が多いです。もちろん、仕事を頑張っている前提ではあるものの、上司や先輩はもちろん、顧客まで優しいこともあります。

男は単純なので、女性に頼られると無駄に張り切ります。そのため、男性への接し方に慣れている女性は、システムエンジニアで働きやすいかもしれません。

女性SEは給料が高い

メリット:給料をいっぱい貰える

国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、SEが働く情報通信業の平均年収は「599万円」で、全業種の平均年収「436万円(男性540万円、女性296万円)」より圧倒的に高いです。

女性が多い業種と比べても…

  • 医療・福祉業    :401万円
  • 宿泊・飲料サービス業:260万円
  • サービス業     :359万円
  • 情報通信業     :599万円
  • 全業種(女性のみ) :296万円

情報通信業の年収は、女性の平均年収の約2倍で、300万円も高いことがわかります。女性システムエンジニアは、周りと比べて超高級取り、給料をいっぱい貰えるのがメリットです。

女性SEは休みが取りやすい

メリット:年休や産休を取りやすい

システムエンジニアの仕事は、一人ではなく、チームで進めるものなので、体調が悪かったら休めますし、産休も取りやすいです。上司にきちんと相談し、後任にしっかり引き継ぎすれば、問題も起こりません。

子供を2人出産した先輩

若手時代にお世話になった女性SEの人は、子供を2人出産しており、2回とも産休を取っています。産休後に職場復帰し、今でも現役のシステムエンジニアです。

自分が勤めていた会社では、産休だけでなく、出産後の時短勤務もありました。自身が勤めた10年間で、職場に託児所ができたり、女性をサポートする環境が整ってきたと言えるでしょう。

女性SEは転職しやすい

メリット:仕事を見つけやすい

IT社会の現代において、システムエンジニアとして働ける、これだけで就職先の幅が広がります。待遇を追求しないのであれば、仕事を見つけるのは簡単です。

女性は出産や育児などで、職場を離れなければならず、一時的に仕事を辞める人も少なくありません。ただ、システムエンジニアの経験があれば、復職しやすいのがメリット。仕事探しで困ることはないでしょう。

ここまでの内容をおさらいすると…

女性SEのメリット

  • 職場でのサポートを受けやすい
  • 働く女性ではかなりの高級取り
  • チームで働くので年休が取れる
  • 産休を取っても職場復帰できる

女性のシステムエンジニアのデメリット

女性SEのデメリットです。

  • 男女の差がほとんどない
  • 職場は女性より男性が多い
  • 論理的思考力が求められる
  • 精神面の強さが必要となる

詳しくみていきましょう。

SEの職場は女性より男性が多い

デメリット:男っぽい職場環境

システムエンジニアの職場は、女性より男性が多いです。そのため、男っぽい職場環境に馴染めないと、きついかもしれません。男友達が多い女性や、男子部活動のマネージャーをしてた女性なら余裕でしょう。

最前線で働く女性SEは少なめ

入社当時をふりかえると、新入社員500名のうち、女性は4割くらいでした。ただ、結婚や出産を機に辞める人、裏方に回る人も多く、最前線に残っている女性SEは少ないです。

SEは論理的思考力が求められる

デメリット:理系脳に近い仕事

システムエンジニアには、論理的思考力が求められます。どちらかというと、男性が得意で、女性が不得意とされることが多いです。

新入社員時代に渡された本

新人研修を終えて職場に配属された直後、先輩から1冊の本を渡されました。それが「ロジカルシンキング」だったのを覚えています。当時はよくわからないまま読みましたが…

ロジカルシンキングは、仕事をしながら身に付ければ良く、そこまで大きなデメリットにはなりません。女性はコミュニケーション力でカバーできるし、ほとんど気にならないでしょう。

SEは精神面の強さが必要となる

デメリット:ストレスが溜まりやすい

システムエンジニアは仕事上、クライアント(顧客)とプログラマー(製造者)の間に入るため、板挟みになりやすく、ストレスが溜まりやすいのがデメリットです。

自分もストレスを溜めすぎて、体を壊したことがあります。鬱で来れなくなった人も見てきました。その上で思うのは、少し適当なくらいでちょうどいい。責任感が強すぎたり、完璧主義の人は、自分で追い込んでしまうので要注意です。

ここまでの内容をおさらいすると…

女性SEのデメリット

  • 男性が多い職場で働くことになる
  • ロジカルシンキングが必要となる
  • ストレスが溜まりやすいので注意

女性というよりSEのデメリットですね。

女性のシステムエンジニアの割合は?

女性SEの割合です。

情報処理推進機能(IPA)が取りまとめる「IT人材白書2020」によると、IT人材の女性割合は24.8%です。全業種でみると、女性割合は44.5%となっており、情報通信業で働く女性は少ないことがわかります。

女性SE(IT人材)は増加傾向

女性SEの割合は増加傾向です。

年度男性女性割合
2009年100万人26万人20.6%
2014年105万人29万人21.6%
2019年118万人39万人24.8%

少しずつ増えていますが、女性と男性が同じ割合になるまでは、まだまだ時間が掛かりそうです。また、会社の規模が大きくなるにつれて、女性SEの割合が増えることもわかっています。

女性のシステムエンジニアの年収は?

女性SEの年収はどのくらいか。

ずばり、システムエンジニアの給料は、男性も女性も同じです。そのため、女性SEの年収目安は、情報通信産業の平均年収599万円になります。仕事内容が同じなので、当然といえば当然でしょう。

30代前半で年収800万以上もあり

システムエンジニアが働く、SIer業界はピラミッド構造で、下請けになるほど給料が下がります。逆に一次請けの大企業SEになると、30代前半で年収800万以上もあり。なるべく規模の大きな会社に勤めるのがポイントです。

女性のシステムエンジニアを目指す人へ

女性SEになるには何をすべきか。

  • 未経験でもシステムエンジニアになれる
  • 不安な人は少しだけ勉強してから目指す
  • ITやプログラミングの基礎を学習する
  • 転職エージェントに相談してSEになる

システムエンジニアは、資格なしでもなれる職業です。そのため、本人のやる気次第では、未経験でもシステムエンジニアになることができます。

未経験の30代女性もいる

自分が某流通業のシステム開発を担当したとき、協力会社のエンジニアに未経験の30代女性が2人いました。どちらかというとプログラマーに近かったですが、先輩や周りにサポートされながら、コーディングを頑張っていたのを覚えています。

どうしても不安な人は、少しだけ勉強してから目指すのもありです。今はオンラインで学べるスクールも多く、ITやプログラミングの基礎講座を受ければ、安心してシステムエンジニアを目指せます。

  • ヒューマンアカデミー:講座数900超えのキャリアアップ最大手・IT講座を受けてからSEを目指す人向け
  • DMM WEBCAMP PRO:転職保証付きのプログラミングスクール・基礎スキルを身に付けてSEを目指す人向け
  • ポジウィルキャリア:無料相談ありの転職エージェント・プロのキャリアコーチングを受けてSEを目指す人向け

因みに資格取得はおすすめしません。というのも、資格が有効なのは、新卒や第二新卒まで。それ以降は実力で判断されるため、実践スキルを身に付ける方がシステムエンジニアになりやすいです。


以上、

女性でもシステムエンジニアになれるかでした。

SEは男性と女性の差がほとんどなく、女性でも活躍できる職業です。元SE視点で女性SEのメリデメも見てきましたが、メリットの方が大きく、挑戦する価値は大いにあると言えるでしょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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