Written by Yasusu

【真実】システムエンジニアに文系でもなれる理由【元SEの裏話】

SYSTEM ENGINEER

SEを目指している文系学生「システムエンジニアには文系でもなれるって本当なのかな。SEを目指したいけど、理系と比べて不利だったり、キャリアで負けるのは嫌だし、あとで後悔しないか心配。」

こんな人向けに書いてみました。

自分は理工学部から国内最大手のSIerに就職し、システムエンジニアとして10年働きました。思いっきり理系ですが、新入社員時代の同期をふりかえると、半数近くは文系だったのを覚えています。

ずばり、システムエンジニアになるのに、文系も理系もそれほど関係ありません。どちらかというと重要なのは「大学名」で、学部はスルーも多いです。ただ、技術的なSEを目指す場合は、理系が有利になることもあります。

目次

自身の経歴をお伝えすると「立命館大学理工学部卒」→「新卒で国内最大手SIer」→「システムエンジニア10年」→「ニート3年」→「派遣で末端SIer」→「システムオペレーター5ヶ月」→「フリーランス」です。

SEのことならお任せください。(`・ω・´)ゞ

システムエンジニアに文系でもなれる理由

SEに文系でもなれる理由があります。
(元SEがぶっちゃける真実です)

  • 大学で勉強する専門知識がほぼ不要
  • 必要なのはコミュ力と論理的思考力
  • 新入社員研修で基礎を叩き込まれる

IT系のシステムエンジニアは、専門知識をゴリゴリに使いそうなイメージがありますが、実際には大学で勉強する専門知識をほとんど使いません。必要なのはコミュニケーション力と論理的思考力で、割りと誰でもできる仕事です。

基礎は新入社員研修で学べる

システム開発の基礎は、新入社員研修で叩き込まれます。そのため、新卒なら文系だろうと理系だろうと、全員同じスタートラインからシステムエンジニアの一歩を踏み出すことになるのです。

文系は同期500名で5割弱

文系卒のSEはたくさんいます。

自分が就職した会社では、新入社員500名のうち文系卒は5割弱でした。また、システムエンジニアとして10年働いた経験上、文系だから理系より不利とか、キャリアが遅れるとか、そういったことも起こりません。

文系だと技術系SEは困難

唯一、文系卒に制限があるとするなら、技術系のシステムエンジニアになりにくいことです。これは専門知識のない理系卒も一緒で、一般的に情報系の大卒や大学院卒がアサインされます。

SEの初期配属の4パターン

  • システムエンジニア(一般的なSE)
  • インフラエンジニア(技術系のSE)
  • セールスエンジニア(営業系のSE)
  • スタッフ(人事・経理・総務など)
職種 文系 理系
(情報系)
理系
(その他)
SE
インフラ
営業
スタッフ

各職種の配属割合は、システムエンジニアが7〜8割、インフラエンジニアが1〜2割で、営業とスタッフはそれぞれ1割以下といった感じになります。そのため、これが大きなデメリットになることはありません。

因みに自分は理工学部の情報学科卒ですが、普通にシステムエンジニア配属でした。当時をふりかえると、初期配属がインフラエンジニアの人は、ほとんどが大学院卒だったと思います。

参考情報:SEの職種について

SEは話せれば何とかなる

こんなこと言うと叱られそうですが、システムエンジニアは話せれば何とかなります。そのくらい、コミュニケーション力が求められると、お考えください。

SEに求められるモノ

  • コミュニケーション
  • マネジメント
  • 論理的思考力
  • 問題解決力
  • ストレス耐性

SEの仕事は「システムの設計図」をつくることです。もっと具体的にすると、クライアントから要望を聞き出してまとめ、プログラマーに伝えてつくってもらうこと。つまり、中間管理職的なポジションです。

そのため、双方のネゴシエーションをとるのはもちろん、時には頭を下げたり、ご機嫌を取ったり、かなりコミュ力が求められます。また、板挟みに耐えられる、ストレス耐性も重要です。

ここまでの内容をおさらいすると…

  • SEの基礎は新入社員研修で学べる
  • 文系卒のシステムエンジニアは多い
  • 文系はインフラ系SEになりにくい
  • 文系でもコミュ力があれば問題なし

技術系のシステムエンジニアを目指している人以外は、文系でも理系でもほとんど関係ありません。必要なのは専門知識ではなく、コミュニケーション力なので、面接では話せるかがチェックされます。

システムエンジニアの文系出身者は約3割

システムエンジニアに文系でもなれることは、情報処理推進機構(IPA)が取りまとめる「IT人材白書」をみてもわかります。

IT企業IT技術者の最終学歴

IT人材白書2017によると…
(2016年度の調査結果)

文理 学部 割合
文系 文学系 5.9%
社会学系 2.4%
経済・経営学系 14.7%
その他文系 3.5%
理系 情報系 38.9%
理学系 7.9%
工学系 14.9%
その他理系 2.2%
大学以外 5.6%

IT人材の3割は文系であることがわかります。

この文系3割、理系6割程度の関係性は、年代別でみてもほぼ同じ。異なるのは理系の学部だけで、昔は大学に情報系がなかったため、50〜60代のIT人材は工学系卒が多いです。

文系出身のIT起業家

誰もが知る、超有名なIT起業家です。

  • 孫正義さん   → 経済学部
  • 三木谷浩史さん → 商学部
  • 堀江貴文さん  → 文学部
  • 藤田晋さん   → 経済学部
  • 田中良和さん  → 法学部
  • 山田進太郎さん → 教育学部

ちょっと話がぶっ飛んでるかもしれませんが、IT起業家で成功している人は、理系より文系が多いです。システムエンジニアも技術者というより、営業・コンサル・マネージャーみたいな存在なので、文系出身でも大いに活躍できます。

システムエンジニアで文系が活躍する方法

SEで文系が活躍する方法についてです。

3つのキャリアを考えてみました。

  • セールスエンジニア
  • ITコンサルタント
  • ブリッジエンジニア

このあたりは理系より文系の方がしっくりきます。セールスエンジニアは営業系、ITコンサルタントはコンサル系、ブリッジエンジニアは語学系のSEです。

セールスエンジニア

経済学・経営学・商学など

セールスエンジニアは、営業担当をサポートするSEです。顧客にシステム周りの説明をしたり、システム関連の質問に答えたり、企画書や提案書をつくるなど、商談がスムースに進むよう、手伝うのがミッションとなります。

ITコンサルタント

経済学・経営学・社会学など

ITコンサルタントは、営業とセールスエンジニア、どちらも一人でこなすSEです。クライアントの立場で考え、ビジネスの課題をシステムで解決するのがミッション。顧客とシステム会社の間に入り、Win-Winの関係を築きます。

ブリッジエンジニア

外国語学・国際学など

ブリッジエンジニアは、海外企業とのやり取りをサポートするSEです。中国、インド、ベトナムなどと進めるオフショア開発や、海外ベンダーの製品利用、自社の海外進出など、グローバルなプロジェクトで活躍します。

おさらいすると…

文系SEが活躍するキャリア(案)

  • セールスエンジニア → 営業系SE
  • ITコンサルタント → コンサル系SE
  • ブリッジエンジニア → グローバル系SE

システムエンジニアを目指す文系の学生へ

最後にまとめとメッセージです。

システムエンジニアは、文系でもなれるし、文系でも活躍できます。特にデメリットもなく、理系と比べて不利だったり、キャリアで負けることもないので、安心して挑戦してみてください。

SEになるのは社会人の一歩

システムエンジニアになるのは、社会人への一歩でしかありません。どちらかというと大切のはのは、SEになってからどうするか、どんなキャリアを歩むか、どんな人生にしたいかです。

自分がそうだったように、就職活動のゴールが「SEになること」「志望企業に入ること」だと、入社後に燃え尽きてしまうかもしれません。このパターンに陥らないためには、人生という大きな枠組みでキャリアを考えておく必要があります。

大学生のときに出会いたかった本

大学生のときに出会いたかった2冊です。自分が一番好きな作家「喜多川泰」さんの本で、若者への熱いメッセージが込められています。読むと人生の歩み方やヒントが見つかるでしょう。


以上、

システムエンジニアに文系でもなれる理由でした。ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございます。システムエンジニアは将来性のある仕事です。ただ、全てのSEが生き残れるかというと、そうでもなくなってきています。

これはシステムエンジニアに限った話ではなく、日本の終身雇用が崩壊しつつある現代において、どこの業界も似たり寄ったりです。大切なのは「自分の市場価値を高めること」、SEになった後のキャリアもしっかり考えておきましょう。