高卒でもシステムエンジニアになれるかな。将来的に安定した収入がほしいし、SEに転職できるなら挑戦したい。でも高卒未経験で就職できるのだろうか。
SE歴10年の自分がお答えします。
結論から申し上げると、システムエンジニアは、高卒でも未経験でもなれます。実際、IT業界では多くの高卒エンジニアが活躍しており、高卒だからできないということは一切ありません。
ただ、実力主義といわれるIT業界においても、高卒者は大卒者と比べて待遇が良くないケースが多いです。本記事ではそんなリアルな事情に触れつつ、学歴をくつがえす方法も紹介していきます。
SE歴10年の視点からシステムエンジニアと高卒の関係についてまとめてみました。少しでも参考になれば幸いです。
高卒でもシステムエンジニアになれる?
高卒でもシステムエンジニアになれます。
主な理由は2つです。
- SEには多種多様な職種がある
- SEには高卒OKの仕事がある
システムエンジニアには多種多様な職種があり、高卒でもOKの仕事があります。まずはSEの職種について、簡単に押さえておきましょう。
系統 | 職種 |
---|---|
営業系 | ・セールスエンジニア |
コンサル系 | ・ITコンサルタント |
マネジメント系 | ・プロジェクトマネージャ ・システムエンジニア |
インフラ系 | ・サーバーエンジニア ・ネットワークエンジニア ・データベースエンジニア ・インフラエンジニア |
開発系 | ・ソフトウェアエンジニア ・ミドルウェアエンジニア ・プログラマー |
運用保守系 | ・カスタマーエンジニア ・システムオペレーター ・ヘルプデスク |
先端技術系 | ・AIエンジニア ・IoTエンジニア ・セキュリティエンジニア |
ふーん、こんなに職種があるんだ。
そのくらいで大丈夫です。
高卒で目指しやすい職種
- プログラマー(開発系)
- オペレーター(運用保守系)
- ヘルプデスク(運用保守系)
もちろん、他の職種を目指すこともできます。ただ、大学で勉強する専門知識や、経験で身に付けたスキルが必要となるため、高卒でいきなり目指すのは、難易度が高いです。
3つの職種をみていきましょう。
プログラマーとは
プログラマーは、システム・アプリ・サービスをつくる人。システム開発では、システムエンジニアがつくる設計図をみながら、プログラミングで組み立ていくのがお仕事です。
高卒者にプログラマーをイチオシするのは、将来的なステップアップが見込めるから。年収や待遇を求めて、プログラマーからシステムエンジニアになる人も多いです。
SEとプログラマーの違いはこちら。
オペレーターとは
オペレーターは、システムを見守る人です。世の中には24時間365日、ずっと動いていなければならないシステムがあります。それらを監視しながら、問題発生時に一次対処するお仕事です。
シフトで夜勤あり
イチオシでないのは、シフトで夜勤があるからです。自身が派遣でオペレーターをやった時は、21時から9時までの勤務が1週間に2日ありました。年収は300万ほど。
体力的にできて30代までです。40代の人もいますが、若い人に比べてきついのは一目瞭然。どうしてもオペレーターになるなら、早々にインフラエンジニアへの転職することをおすすめします。
ヘルプデスクとは
ヘルプデスクは、システムに関する問い合わせに対応する仕事、コールセンターをイメージするとわかりやすいでしょう。オペレーターが機械相手なのに対し、ヘルプデスクは人相手になるところが違います。
アルバイトレベルもあり
高卒でIT業界に入るとしても、ヘルプデスクを選ぶのは、あまりオススメしません。場合によっては、アルバイトレベルの仕事内容もあるし、敢えて目指す必要はないでしょう。
ここまでの内容をおさらいすると…
高卒でSEを目指すならココから
- プログラマー(イチオシ)
- オペレーター(ふつう)
- ヘルプデスク(微妙)
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高卒でシステムエンジニアを目指す理由
高卒でSEになるとどうなるか。
- 給料がアップする
- 仕事を探しやすい
- スキルが身に付く
目指すには十分な理由でしょう。
もうちょっと詳しくみていきます。
SEの給料は高い
システムエンジニアは給料が高いです。
国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、システムエンジニアが働く、情報通信業の平均年収は「599万円」となっており、全業種の平均年収「436万円」より150万円以上も高く、SEの給与水準が高いことがわかります。
年功序列で給料が上がる
SE年収(情報通信業)を年代別でみると、20代前半で350万円ほど、30代後半で500万円を突破し、50代後半に800万円を超えます。綺麗な右肩上がりで、年功序列で給料が上がると考えてOKです。
SEは仕事を探しやすい
SEは仕事を探しやすいのがメリット。
その理由は人員不足だからです。
2030年までに最大79万人不足
IT市場の伸び | IT人材の不足数 (2020年) | IT人材の不足数 (2025年) | IT人材の不足数 (2030年) |
---|---|---|---|
高位 | 41万人 | 58万人 | 79万人 |
中位 | 30万人 | 36万人 | 45万人 |
低位 | 20万人 | 17万人 | 17万人 |
経済産業省のまとめる「IT人材需給に関する調査」によると、システムエンジニアをはじめとするIT人材は、2030年までに最小で17万人、最大で79万人不足するとされています。
スキルが身に付く
SEはスキルが身に付きやすいことでも知られています。特にプログラマーとして働けば、プログラミンスキルが向上することは間違いありません。資格があるわけではないものの、プログラミングは手に職に近しいスキルと言えます。
ここまでの内容をおさらいすると…
高卒でSEを目指すべき理由
- 給料がアップする(平均年収599万)
- 仕事を探しやすい(最大79万人不足)
- スキルが身に付く(プログラミング向上)
高卒システムエンジニアが注意すべき事
さて、未来が明るくなってきたところ、少し現実的な話もしておきます。これから高卒システムエンジニアとして、頑張っていく人が注意すべきことです。
- 早めに転職してキャリアアップ
- 早めに独立目指してスキルアップ
詳しくみていきましょう。
早めに転職してキャリアアップ
システムエンジニアを目指し、プログラマーとして採用された場合、おそらく収入は上がるでしょう。ただ、働いているうちに、業界のピラミッド構造に気づくはずです。
SIer業界のピラミッド構造とは
システムエンジニアやプログラマーが働く、SIer業界はピラミッド構造となっており、頂点にいる大企業(元請け)から中小企業・零細企業・開発会社(下請け)に、仕事が流れていくのが一般的です。
下請けになればなるほど、年収や待遇が下がっていき、頂点に近づけば近づくほど、年収や待遇が上がっていきます。システムエンジニアの収入は、会社のポジションでほぼ決まるのです。
- 大手企業SE → 年収800万〜1000万
- 中小企業SE → 年収500万〜700万
- 零細企業SE → 年収300万〜400万
ただ、高卒で大手企業に入るのは至難の業。そこには学歴フィルターが存在し、東大、慶応、早稲田といった高学歴がゴロゴロいるからです。これを覆すには圧倒的なスキルと実績が必要になります。
学歴不問にする裏技
- 影響小:資格、語学力
- 影響中:システム開発経験
- 影響大:アプリ・サービス作成
詳しくは「システムエンジニアで学歴不問にする裏技|【元SE談】システムエンジニアに学歴は関係あるの?【結論はあります】」を参考にしてみてください。
早めに転職でキャリアアップしましょう。
早めに独立目指してスキルアップ
個人的に高卒SEにおすすめしたいのは、早めにフリーランスとして独立することです。この世界こそ「真に実力主義」であり、高卒だろうと、東大卒だろうと、全ての人が同じように評価されます。
プログラミングは個人で稼げる
高卒でシステムエンジニアを目指すと、下請けのプログラマーから働くことになります。この環境をうまく利用すれば、スキルアップを早めることができ、独立への道が開けるでしょう。
早めにスキルアップして独立するのです。
高卒でシステムエンジニアになる方法!
高卒でシステムエンジニアになる方法です。
- 転職エージェントを使う
- オンラインスクールを使う
プログラミングを勉強済みなら転職エージェントを利用し、プログラミングをこれから勉強するならオンラインスクールを利用すると良いでしょう。
IT業界はggrksマインドが強い
IT業界は「ggrks(ググレカス)≒自分で調べろ」のマインドが強いです。会社から教えてもらう、先輩にすべて聞くだと生き残れません。そのため、SEとして就職するには、最低限の知識を身に付け、さらに継続的に独学する姿勢が必要です。
おすすめのオンラインスクールは、転職保証が付いていたり、転職サポートがしっかりしているところ。また、無料体験があると、一旦始めてから継続するか判断できるので安心です。
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- DMM WEBCAMP PRO:【転職保証付き】未経験からITエンジニアを目指せる:就職までのトータルサポート
以上、
高卒でシステムエンジニアになれるのかでした。
IT業界は拡大を続けており、そこで働くSEの将来は明るいです。もちろん、SEになるのは通過点であり、そこからどうするかが大切ではあるものの、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
もし人生そのものに悩んでいるなら、プロのキャリアコーチングが受けられるPOSIWILL CAREERの無料相談を利用するのもあり。どう生きたいかを明確にすることも大切です。
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