SE(システムエンジニア)になるなら、Macを買うべきなのかな。エンジニアはWindowsよりMacが多いイメージだけど、Macを使うメリットはなんだろう。
SE歴10年の自分がお答えします。
結論から申し上げると、MacとWindowsのどちらを買うかは、プライベートで何に使うかが重要です。というのも、システムエンジニアは、私物のパソコンで仕事ができません。そのため、仕事のために購入という選択肢がないのです。
SE歴10年の視点からシステムエンジニアとパソコンの関係についてまとめてみました。少しでも参考になれば幸いです。
システムエンジニアは私物PCを使えない
SEは私物PCで仕事はできません。
そのため、MacとWindowsどちらを選ぶにしても、仕事のためではなく、プライベートのために購入することになります。仕事以外でどう使うか、週末に何をするかを考えた上で、どちらにするか決めましょう。
セキュリティが厳しい
システムエンジニアが仕事で私物PCを使えない理由は、取り扱う情報の機密性が高く、セキュリティが厳しいからです。万が一、情報漏洩してしまった場合、大規模な訴訟に発展するケースもあります。
元SB社員が機密情報を持ち出し
2021年1月に元ソフトバンク社員が5G通信などに関する機密情報を持ち出したとして逮捕されました。ソフトバンクは、損害賠償が1,000億円規模になると主張し、民事訴訟を起こしています。
引用:プレスリリース | ソフトバンク
上記は故意なので論外ですが、過失だったとしても、1人の社員が情報流出を起こすと、企業は大きな信頼を失うことになります。
そのため、SEとしてシステム会社に就職すると、情報セキュリティの研修を受けたり、NDA(秘密保持契約)を結ぶことがほとんどです。
システムエンジニア歴10年でMacは1回
自身のシステムエンジニア時代(2007年〜2017年)をふりかえると、仕事でMacを使ったのは1回だけ。それ以外は全てWindowsでした。しかもMacを使ったのは、自社ではなく客先常駐(今をときめく大手通信業)で借りたものです。
Mac導入のメリットがない
- 価格が高い
- 使える人が少ない
- 社内システムが非対応 など
システム会社をはじめ、Mac導入企業が少ないのは、メリットがないからです。Windowsより価格が高いのに、不自由なく使える人が少なく、社内システムがMacに対応していないなど、デメリットの方が大きいと考えられています。
そのため、Macがどれだけ美してカッコよくても、多くの企業は見送らざるを得ません。Macが導入できるのは、お金持ちの会社か、Web系やデザイン系など、クリエイティブな仕事をする企業のみです。
Web系にはMac導入もある
WebアプリやWebサービスを開発する、Web系企業ではMacを使っているところも多いです。iOSのアプリ開発が有利になるため、日本のようにAndroidよりiOSのシェアが大きい場合、Mac導入のメリットが大きくなります。
システムエンジニアでMacが向いてる人
SEでMacが向いているのは…
(個人的な観点となります)
- プログラマー寄りの仕事内容
- プログラミングで副業したい
- スタバやカフェでドヤりたい
Mac利用者はクリエーターが多いです。
(プログラマー、デザイナーなど)
これはAppleのシンプルな操作性や、iOSアプリ開発に使えるXcodeがあるから。また、起動の速さや携帯性に優れており、パソコン1台で仕事をする、クリエイターが好むのも頷けます。
プログラミングをするならあり
システムエンジニアでも、仕事内容がプログラマー寄りだったり、今からプログラミングを始めるという人は、Macを選ぶのもありです。副業で稼ぎたい人にもおすすめできます。
近年、フリーランスエンジニア向けの案件が増えており、プログラミングスキルを生かして、個人で稼ぐ人も多いです。そのため、プログラミングで稼ぐと決め、Macを購入するのも良いでしょう。
フリーランスエンジニア向け
- Midworks:フリーランスエンジニア向けの大手エージェント(正社員並みの保障がテーマ、良心的なサポートが多い)
- Engineer-Route:IT特化のフリーランス向けの案件紹介サイト(トータルサポートあり・営業が苦手な人でも安心)
プログラミングを始める人向け
- SAMURAI ENGINEER:【無料体験レッスン】挫折しないプログラミングスクール:初心者も安心のマンツーマン
- TechAcademy:【無料体験あり】現役エンジニア1,000名在籍のオンラインスクール:ITスキルならお任せ
カフェでドヤりたくて購入
自身もシステムエンジニア時代に、Macbookを買いました。当時は「スタバでMacを使ってる人てカッコいいなぁ。」「Macbook1台で仕事ができたらなぁ。」くらいの気持ちで購入。しかも無駄にMacbook Proを…
ただ、購入から2年後、本当にMacbook1台で仕事をするようになりました。その時に思い描いていた、理想のライフスタイルを実現できたのだから驚きです。同じくらいの勢いで買っちゃう人はGO!
システムエンジニアでWindows向きな人
SEでWindows向きな人は…
(個人的な観点となります)
- パソコンでゲームをやりたい
- オンラインゲームをやりたい
- VR(仮想世界)に浸りたい
Windowsが優れているのは、ゲーム環境が整っていることです。パソコンでゲームをするときの代表であるSteamもその一つ。Mac非対応のソフトも多い中、Windowsであれば全タイトルを遊ぶことができます。
ゲーミングPCが選べる
自分のようなゲーマーSEさんには、自由にカスタマイズできる、WindowsのゲーミングPCがぴったり。オンラインゲームは、Windows対応のみもあり、Macだと不便なことが多いです。
また、最近話題のVR(仮想世界)に興味のある人も、Windowsが良いでしょう。オンラインゲーム同様、ハイスペックが求められるのと、初心者でも始めやすいVRChatがWindowsのみだからです。
MacでWindowsを起動可能
MacにはBootstrapと呼ばれる機能があり、Mac上でWindowsを動かすことができます。やや操作性に難があるのと、Windowsライセンスが必要ですが、Steamで遊ぶくらいなら不便はないでしょう。
とは言ったものの…
ゲームならWindows一択です。
以上、
システムエンジニアが買うべきはMacとWindowsどちらかでした。SEは私物のパソコンで仕事ができないため、プライベートで何に使うかが重要です。
おさらいすると…
Macが向いている人
- プログラマー寄りの仕事内容
- プログラミングで副業したい
- スタバやカフェでドヤりたい
Windowsが向いている人
- パソコンでゲームをやりたい
- オンラインゲームをやりたい
- VR(仮想世界)に浸りたい
自分がそうだったように、どっちも欲しいのが正直な気持ちですよね。ただ、いきなり2台買うのは厳しいので、まずは仕事以外でどう使うか、週末に何をやるかで選ぶのが良いでしょう。
良きパソコンライフをお過ごしください♪