なぜ大企業はつまらないのだろうか。内定が決まったときは、メチャクチャ嬉しかったのに、実際に働き始めてみると、驚くほど仕事がつまらない。このままで大丈夫なのかな。
こんな人向けに書いてきました。
自身も大企業に10年勤め、仕事のつまらなさを感じていた一人です。それでも大企業の高待遇を手放せず、何となく働き続けた結果、いい感じの社畜サラリーマンに仕上がってしまいました。
本記事は20代当時の自分に伝えたいメッセージです。漠然とした不安の正体や、モチベーション維持に必要なこと、そして何を考えてどう行動すべきか、大企業の処世術をまとめてみました。
少しでも参考になれば幸いです。<(_ _)>
自身のケースをふりかえると、就活のゴールが「入社」になっていたのがそもそもの間違い。ただの甘えなのですが…
大企業での仕事がつまらない3つの理由
大企業の仕事がつまらない理由はこちら。
- 仕事の全体像が見えにくい
- 自分の価値がわかりにくい
- ルールが多くて自由がない
大企業の仕事は、規模が大きいこともあり、全体像が見えにくく、自分が何をやっているのか、どんな価値を提供しているのか、わかりにくいのが難点です。
また、堅苦しいルールが多く、自由にできないところも、仕事をつまらなくしている理由の一つ。そして、大多数の一人という歩兵ポジションが、仕事のつまらなさを決定的にします。
大企業の仕事はどこか他人事
大企業の仕事は、なぜやっているか、どんな価値があるのか、どのくらい利益が出るのかなど、本質的なところを理解しにくく、どこか他人事のようになりがちです。
会社の目的は、世の中に価値を提供し、利益を出すこと。給料はその一端を担うことに対する報酬です。この意識が薄まれば薄まるほど、仕事が自分事ではなくなり、つまらなくなっていきます。
ただ、大企業の金勘定は管理職の仕事であり、新入社員や若手が利益を考えることはほぼありません。そのため、仕事の本質を理解しないまま、目の前のタスクをこなすだけの状態になりやすいのです。
大企業勤めの負のループがこちら。
(税金じゃぶじゃぶの公務員も同じ)
- 安定的に仕事がある (営業不要)
- 高収入が約束されている(努力不要)
- 生産性を高める必要なし(思考停止)
- 言われたことをやるだけ(成長なし)
- モチベーションが下がる(やる気0)
大企業は安定しているのがメリットですが、その一方で成長が停滞しやすいのがデメリット。また、日本の終身雇用や解雇規制も、クビにならないという安心感から、仕事に本気で向き合うことを妨げています。
おさらいすると…
大企業での仕事がつまらない理由
仕事の全体像が見えにくく、自分の価値がわからないため、どこか他人事になってしまう。また、本気でやらなくても安定的に仕事があり、高収入が約束されているので、思考停止で自己成長も止まってしまう。
大企業をつまらなくしている3つの体質
大企業には以下の3つの体質があり、仕事をさらにつまらなくしています。これは日系企業全体の問題とも言えるでしょう。
- 年功序列:頑張っても昇進なし
- 社内政治:ゴマすりで昇進あり
- ぬるま湯:危機感に気づかない
大企業では年功序列を廃止し、徐々に成果主義への移行を進めているものの、エスカレーター式の昇進制度に毛が生えたようなもの。飛び級の昇進などは、まだまだ例外扱いです。
社内政治は避けられない
大企業に関わらず、組織で働く以上は、社内政治は避けられません。ゴマすりの程度にもよりますが、同じくらいの能力と実績であれば、意思疎通の取れる人を選ぶのは、自然なことです。
したがって、社内政治の煩わしさから、仕事がつまらないと感じている人は、そもそも会社員が向いていない可能性があります。
社内政治が苦手な人の生きる道は3つ。
- 外資系企業への転職 → 完全成果主義
- ベンチャーへの転職 → 経営者と二人三脚
- フリーランス・独立 → 個人でがんばる
大企業の安定感を手放すことになるものの、将来的なことを考えると、なるべく早く行動することをおすすめします。特に大企業への入社でゴール、勝ち組と考えている人は要注意です。
大企業でつまらないと社畜になる可能性大
大企業で仕事がつまらない状態が続くと、社畜サラリーマンになってしまう可能性が高いです。ただ、完全に仕事がつまらないと割り切り、窓際族サラリーマンで生きる道もあります。
この2つは似て非なるものです。
(以下は個人的な観点になります)
項目 | 社畜 | 窓際族 |
---|---|---|
仕事量 | 多め | 少ない |
レベル | 平均的 | 低い |
責任 | 大きめ、重め | 小さい、軽い |
ポジション | 都合のいい社員 | 面倒な社員 |
社畜サラリーマンの人は、仕事がつまらないとボヤきながらも、任せられた仕事をきっちりやる傾向が強いです。そのため、会社には都合が良いものの、本人の幸福度は低くなります。
一方、窓際族サラリーマンは、仕事がつまらない前提で行動しており、自他共に認めるダメ社員です。つまり、会社からみると、面倒な社員であるものの、本人の幸福度はそこそこ高くなります。
社畜タイプは今すぐ行動すべき
既に社畜サラリーマンである、もしくは将来的に社畜になりそうという人は、今すぐ何かしらのアクションを起こすべき。窓際族サラリーマンは、大企業にぶら下がり続ければOKです。
大企業でつまらないを脱出する3ステップ
大企業でつまらないを脱出する方法について考えてみました。これは自身の失敗経験と、友人で元同僚の成功事例をもとに、提案させていただく3ステップです。
- 人生のキャリアを再考する
- 市場価値を正しく把握する
- 大企業を利用して成長する
大企業でつまらないと感じているのであれば、まずは人生のキャリアを再考しましょう。一見、将来が約束された勝ち組に見えますが、仕事がつまらないまま働き続けるのは、苦痛以外の何者でもないです。
定年延長・年金崩壊・生涯現役
日本の少子高齢化は2042年にピークを迎えるものの、高齢化率は2065年まで増え続け、65歳以上が約4割に達すると言われています。定年は伸び、年金は減り、生涯現役時代がくることは間違いないでしょう。
つまり、この方程式が完成します。
仕事がつまらない ≒ 人生がつまらない
今までは定年まで耐えれば、自由な人生を謳歌できる、そんな考えがあるにはあったものの、完全な幻想になりつつあります。仕事がつまらないと、人生そのものがつまらないまま終了、そんな状況になりかねません。
そこで提案したいのがこちら。
市場価値を高めるゲームへの参加
- 市場価値 > 今の会社 → 転職する
- 市場価値 < 今の会社 → 修業する
極論ですが、仕事がつまらなければ、転職すれば良いだけ。ただ、それができないのは、過去の自分がそうだったように、社外で通用するスキルや自信がなく、大企業の高待遇を手放せないからです。
この状況から脱するには、自己成長にコミットする以外ありません。会社が求める人材ではなく、市場が求める人材となれば、より高待遇のオファーがくるのはもちろん、自らの意思で仕事を選べるようになります。
一般社員から部長採用で転職
元同僚に会社や上司を使い倒した人がいます。彼は7年間で圧倒的な経験と実績をつくり、大企業の一般社員から、大手外資コンサルの部長職で採用され、その後、ベンチャーの取締役まで上り詰めました。
大企業には自己成長の土台があります。
というのも、大企業は仕事の規模や予算が大きく、課長のお財布でできることが多かったり、高額な社外研修やセミナーの受講もできるからです。
会社のお金を利用して、自己成長する意識を持てるか、ここが大企業でつまらないを脱出する最大のポイントになります。会社のためではなく、自分のために市場価値を高めるのです。
大企業でつまらないまま人生終了する前に
どうしても一歩が踏み出せない…
何から始めれば良いかわからない…
もう30代だし今からできるか不安…
そんな人は少しずつでも良いので、
会社への依存を減らしていきましょう。
- 転職前提で行動する(依存解消度:★★★)
- 副業で副収入を得る(依存解消度:★★☆)
- 読書で視野を広げる(依存解消度:★☆☆)
大企業はつまらない、仕事がつまらないと、ボヤいているだけでは、5年後も10年後も、人生終了までボヤき続けることになります。そんな状況を避けるには、会社に依存せず生きていく力が必要です。
勉強や行動が大切というお話になります。
転職前提で行動する
転職前提で行動すると、会社が求める人材ではなく、市場が求める人材を意識できるのがメリットです。社外で通用するのであれば、仕事がつまらないのに働き続ける理由はありません。
先の繰り返しになりますが…
- 市場価値 > 今の会社 → 転職する
- 市場価値 < 今の会社 → 修業する
社外で通用するかは、今の会社より自分の市場価値が高いか、具体的には待遇が良くなるかがポイントです。市場価値の分析アプリ「ミイダス」などを利用して判断しましょう。
既に実力のある人なら、ハイクラス転職を利用して、一気にキャリアを進めることもできます。「リクルートダイレクトスカウト」などを利用すると良いでしょう。
副業で副収入を得る
副業で副収入を得ることでも、会社への依存度は減っていきます。副業のメリットは、金銭面に注目しがちですが、実際にはその過程で身につくスキルが大きいです。
副業に挑戦することで、世の中に価値を提供し、利益を出すという、仕事の本質的なところを理解できます。ここがわかると、会社の見方も少し変わってくるかもしれません。
イメージを掴むのにご利用ください。<(_ _)>
読書で視野を広げる
個人的には読書もおすすめです。読書習慣が身につくと、視野が広くなり、世界が広がり、人生の選択肢が増え、そして人生が楽になります。
会社に依存してしまうのは、それ以外の選択肢を持っていないから。大企業での仕事がつまらないのは、ありがたみをわかっていないから。そんな気づきを与えてくれるでしょう。
興味のある人はご利用ください。<(_ _)>
以上、
大企業での仕事がつまらない理由でした。
もろもろの理由があるものの、それに屈して働き続けていると、自分のように社畜サラリーマンに仕上がってしまうかもしれません。
そんな状況にならないためには…
- 人生のキャリアを再考する
- 市場価値を正しく把握する
- 大企業を利用して成長する
大企業という環境を利用して、自己成長にフルコミットするのがおすすめです。会社のためではなく、自分のために働くことで、つまらないから脱出しましょう。
人生のキャリアに悩むなら、プロのキャリアコーチングを受けるのも方法の1つです。無料相談から始められるPOSIWILL CAREERなどを利用して軸を固めれば、将来的なリターンも大きくなります。