やっぱり大企業は勝ち組なのかな。給料は良いし、ボーナスも多い。その上、家賃補助まで出るなんて。休みもカレンダー通りで、育児休暇もしっかり取れるとか羨ましすぎる。
大企業に10年勤めた自分がお答えします。
結論から申し上げると、大企業は勝ち組です。もちろん、勝ち組の定義によりますが、会社員として生きていくなら、大企業が勝ち組であることは、揺るがぬ事実と言えます。
これは日本社会がそのように作られているからで、派遣社員より正社員が勝ち組とされる実態に近いです。そのため、会社員として生きるなら大企業に勤めるべき、というのが結論になります。
大企業の正社員10年と派遣社員5ヶ月、どちらも経験してわかったことをリアルにまとめてみました。転職を悩んでいる人や、就活で迷っている大学生の参考になれば幸いです。
大企業が勝ち組と言われる3つの理由
大企業が勝ち組と言われる理由は…
- 待遇が良い (給料・休暇・福利厚生など)
- 安定している(リストラ・倒産がほぼない)
- 知名度が高い(信頼される・女性にモテる)
主にこちらの3つになります。
自身の大企業ライフ10年をふりかえると、30代前半で年収800万、退職金はもろもろ込みで1,000万くらい、年休20日/年、夏季休暇5日/年、年末年始特別休暇あり、家賃補助5〜7万/月などなど。
当時、零細企業に勤めていた妻は「そんなに貰ってるの!?」とたまげたそうです。自身も退職後、月収25万、昇給なし、6ヶ月有休なしの派遣社員をやってみて、どれだけ優遇されていたかに気づきました。
大企業と中小企業の関係性
大企業が勝ち組で、中小企業が負け組になりやすいのは、元請けと下請けの関係にあります。顧客からたんまりお金を貰える大企業が潤い、そこから仕事をもらう中小企業が潤わないのは至極当然です。
特に顕著なのは、建設業界(ゼネコン)やSIer(ITゼネコン)ですが、これはどの業界にも共通した、日本社会の構造と言えます。
また、待遇面だけでなく、安定感や知名度も同じで、倒産するときは下から、社会的に認知されるのは上から。この不平等とも言える、ピラミッド構造がある限り、大企業の勝ち組は揺るがないでしょう。
D2C企業は影響を受けにくい
中小企業で働く場合は、顧客に直接製品やサービスを届ける、D2C(またはBtoC)企業を選ぶのがおすすめ。ピラミッド構造の影響を受けにくいです。
消費者直接取引 (英: direct-to-consumer、DTC、D2C)とは、中間流通業者を通さずに、自社のECサイトを通じて製品を顧客に直接販売すること。 直接販売の一形態。
by: ウィキペディア(Wikipedia)
大企業でも勝ち組と負け組に分かれる
大企業でも勝ち組と負け組に分かれます。
- 幸せサラリーマン → 勝ち組
- できるサラリーマン → 勝ち組
- 窓際族サラリーマン → 勝ち組
- 社畜サラリーマン → 負け組
個人的な観点ですが、大企業サラリーマンを4つのタイプに分類すると、社畜サラリーマンだけは勝ち組とは言えない、人生が幸せではない状態になります。
実際、自身は大企業に勤めながらも、どこか違和感のある日々を過ごし続け、10年でいい感じの社畜になってしまいました。今考えても、勝ち組と呼ぶには程遠かったです。
自分のタイプを確認しよう
大企業に転職や入社を考えている人は、自分がどのタイプに近いか、勝ち組になれるかを確認しておくと良いでしょう。社畜ルートに入りそうな人は、人生のキャリアを再考することをおすすめします。
「安定志向」vs「独立志向」
- 安定志向 → 大企業向き
- 独立志向 → 大企業不向き
安定志向タイプの人は、会社員に向いており、会社員で働くなら、大企業で間違いないです。安定した環境で存分に仕事をして、幸せを掴めばOK。人生の勝ち組と言えます。
独立志向タイプは以下につづく。
「会社を使う」vs「会社に使われる」
- 会社を使える → 大企業向き
- 会社に使われる → 大企業不向き
上昇志向が強く、人生のキャリアが定まっていれば、会社を使い倒すことでキャリアを進めることができます。大企業は仕事の規模や裁量が大きく、手を挙げると何でもやらせてもらえるので、経験やスキルアップに便利です。
3〜5年での転職が前提
大企業の特権を使い倒し、自分の市場価値を高め、3〜5年で転職するのがベストです。転職先で管理職、スペシャリスト、取締役を狙えば、人生の勝ち組ポジションを掴めます。
因みに大企業で昇進していくのは至難です。同期が500名、先輩も後輩も500名いて、上には人が詰まっており、ポストに空きはありません。年功序列が残り、ゴマすりによる政治的な評価も絡みます。
会社に使われるタイプは以下につづく。
「窓際族OK」vs「窓際族NG」
- 窓際族で生きられる → 大企業向き
- 窓際族で生きられない → 大企業不向き
窓際族で生きていく覚悟と精神力があるなら「大企業=勝ち組」の方程式が完成します。リストラや倒産のリスクが低く、のらりくらり働きながら年収1,000万。そんな人生を送れます。
並々ならぬ精神力が必要
窓際族で生きるのは、簡単そうに見えますが、実際には結構しんどいです。というのも、上司、同僚、若手社員など、周囲から白い目を向けられるから。それに動じない精神力と、定年まで続ける覚悟がいります。
独立志向があるにも関わらず、会社に使われるポジションに身を置き、さらに窓際族で生きる覚悟がない場合、残念ながら社畜サラリーマンになってしまう可能性が高いです。
ここまでの内容をおさらいすると…
- 幸せサラリーマン → 勝ち組
- できるサラリーマン → 勝ち組
- 窓際族サラリーマン → 勝ち組
- 社畜サラリーマン → 負け組
大企業の勝ち組は、幸せサラリーマン、できるサラリーマン、そして窓際族サラリーマンです。
この3つのタイプでIT業界に興味のある人は【まとめ】SEの就職ランキング!年収だけでみる!【1位から200位まで】も参考にしてみてください。
個人的な見解ですが、社畜サラリーマンになる人は、一定の独立志向を持っていると考えています。そのため、なるべく早く独立のキャリアを描くことが大切です。
社畜サラリーマンの独立までの道のり
20代当時の自分に伝えたいメッセージです。
大企業に入っても社畜サラリーマンなってしまいそうな人は、この機会に独立までのキャリアを描いて、人生の勝ち組を目指しましょう。
会社員の理不尽さから解放されたい
社畜になってしまうのは、会社員の理不尽さに気づきながらも、それを打破することができない、諦めからくるところが大きいです。過去の自分もそうでした。
ただ、その解決方法は「会社に依存せず、自分の力で稼ぐ」という、至って単純なものだったりします。それができれば苦労しないのですが…
独立に向けた3つの提案がこちら。
(並行してやると加速します)
- スキルを身につけて「お金」を稼ぐ
- 「お金」を節約して積立投資をする
- 情報収集して「お金」に詳しくなる
詳しくみていきます。
「スキル持ち」で勝ち組になる
自分の力で稼ぐにはスキルが必要です。
会社員で働くのも同じで、会社にスキルや時間を売り、その対価として給料を得ています。そして、独立への一歩は、その売り先を会社ではなく、必要な人に届けるところからです。
例えば、デザイナーならデザインを必要な人に売る、プログラマーならコードを必要な人に売る、営業なら営業力を必要な人に売る、などなど。
インターネット × 副業解禁
インターネットの普及と、2018年から副業解禁が進んだことで、自分のスキルを手軽に届けられる、素晴らしいサービスが続々と登場しています。
初心者向けなのは、パソコン1台で在宅ワークができるクラウドワークスや、自分のスキルや経験をサービスとして売れるココナラです。ご存じの人も多いのではないでしょうか。
小銭を稼いでもなぁ、お小遣い程度じゃ生活なんてムリ、と思うかもしれませんが、自分の力で稼げるんだ!という体験こそ、独立に向けた何より大きな前進です。次にどんなスキルを身に付ければ良いかも見えてきます。
「資産持ち」で勝ち組になる
資産があれば働かなくてもOKです。
悠々自適に暮らす高齢者と、交通整備などで汗水垂らして働く高齢者、この2者の違いは、資産の有無が関係していることが多いでしょう。そして、どちらが勝ち組かは言うに及びません。
まずは節約から!次に積立投資へ!
資産をつくるには、無駄な支出を抑える、節約からスタートです。特に家賃や携帯料金など、毎月の固定費を見直すと、大きな節約に繋がります。そして、浮いたお金を積立投資に回し、資産を増やしていくのがGood。
ただ、知識のない投資は、ただのギャンブルになりがちです。おいしい話に飛びつくと、資産を増やすどころか、減らすことになるのでご注意ください。
初心者はこの一冊で解決です。
(4000年前から伝わるお金の真理)
会社員は積立投資との相性が良いです。というのも、毎月一定の給料が振り込まれるから。給料の一部を投資に回すだけで、莫大な資産を築くこともできます。
例えば、月5万を年利4%で運用すると、10年で約736万(+136万)、20年で1,833万(+633万)、30年で3,470万(+1,670万)。貯金だけの人との差は歴然です。
この資産が退職を後押ししてくれます。
「情報持ち」で勝ち組になる
人生の勝ち組ポジションにいるのは、先に紹介したような「スキル習得」や「積立投資」などを、誰よりも早く実践し、継続してきた人たちです。
勝ち組との差は大きく4段階
- 知識の差:知ってるか、知らないか
- 行動の差:実行するか、実行しないか
- 精神の差:継続するか、継続しないか
- 知恵の差:改善するか、改善しないか
一般的な情報格差は、インターネットなどの情報通信技術を利用できる人と、利用できない人の差です。ただ、勝ち組とそうでない人の情報格差は、お金を増やすことに詳しい人と、詳しくない人と言えます。
会社に依存せず、自分の力で稼いでいくには、お金に関する知識は必須です。そのためには、書籍・音声・動画など、自分に適した方法で積極的に情報収集していくのが良いでしょう。
ここまでの内容をおさらいすると…
社畜から独立するまでの道のり
- スキルを身につけて「お金」を稼ぐ
- 「お金」を節約して積立投資をする
- 情報収集して「お金」に詳しくなる
以上、
大企業は勝ち組なのかでした。
会社員で生きるなら、大企業が勝ち組であることは、揺るがぬ事実です。ただ、大企業でも社畜サラリーマンだけは、勝ち組とは言えない状態なので、早めに独立することをおすすめします。