【解説】どうすればフリーランスSEになれるの?【会社員との違い】

フリーランスSEになりたい人

会社員のシステムエンジニアとして働いてるけどストレスマッハ。自由に働けるフリーランスのSEになりたい。在宅ワークで年収UP!とか耳にするけど、デメリットはないのかな?

こんな人向けの内容です。

自身は会社員SEとして10年働き、そこからフリーランスとなりました。技術力が乏しく、Webマーケティングに畑を移したものの、現在もフリーランスとして活動中です。

本記事ではどちらも経験してわかったメリットやデメリットをはじめ、これからフリーランスSEを目指す人が知っておくべきことをまとめてみました。

やすす

新卒で国内最大手のSIerに入社し、システムエンジニアとして10年働きました。その後、ノマドで生きることだけを決めて退職。ニート状態が3年ほど続くも、フリーランスとして独立し、現在に至ります。

目次

どうすればフリーランスSEになれるの?

システムエンジニアで独立するには、スキルと経験が必要になります。どんな職種でも同じですが、未経験でいきなりフリーランスになるのは、ハードルが高いです。

ざっくりこんな感じ。

  • スキル:プログラミング、マネジメント
  • 経験 :システム開発3年以上(目安)
  • 補足 :PG案件なら未経験OKもある

したがって、フリーランスSEのなり方は「①システム会社に入る」→「②システム開発経験・スキル習得」→「③開業する」→「④特化エージェントで案件受注」という流れです。

参考までに開業届は、5分で書き終わるので、パパッと税務署に提出しちゃうのがGood。一応事業を始めてから1ヶ月以内というルールがありますが、事後報告(開業日が1ヶ月以降)でも受け付けてくれます。

プログラミングスキルは必須?

フリーランスSEで働くのに、プログラミングスキルはほぼ必須です。ただ、プログラマーを雇う前提だったり、PM/PJポジションやPMO案件なら、基礎知識でなんとかなるケースもあります。

システムエンジニアは、クライアントから見ると「ITのプロフェッショナル」です。そのため、基本的にプログラミングができる、ITに精通している前提で話が進みます。

案件を3段階に分けるとわかりやすいです。

レベルカテゴリ参考単価
開発スキルプログラマー30〜60万
設計スキルシステムエンジニア50〜80万
管理スキルプロジェクトマネージャ70〜100万
・システムエンジニアは「開発+設計」
・プロジェクトマネージャは「開発+設計+管理」

ここで気になるかもなのが、自分のように新卒で大企業SIerに入り、開発をふっ飛ばしてしまったパターン。このタイプの人は、独学でスキルを身につける必要があります。

フリーランスSE案件の多くは、実際に手を動かす開発スキルを求められるものがほとんど。つまり「プログラマー」+「設計・管理」というイメージになります。

ここまでの内容をおさらいすると…

フリーランスSEのなり方

  • システム会社に入る
  • システム開発経験・開発スキルの習得
    • 独学で開発スキルの習得
  • 開業する
  • 特化エージェントで案件受注

フリーランスと会社員SEの違いまとめ!

次にフリーランスSEと会社員SEの違いです。

  • フリーランスSE → 自分で案件を決める
  • 会社員SE    → 会社が案件を決める

もっとも大きな違いは案件を選べるか。

フリーランスSEは、案件に関わる、収入、労働環境、忙しさ、仕事相手など、あらゆる労働条件を自分で決めることができます。

一方、会社員SEは、ほぼ仕事を選べません。会社の指示に従い、社内か部署内の忙しいプロジェクトを転々とするのが一般的です。

フリーランスSEは年収アップする?

スキル・経験・実績があれば、フリーランスで年収アップします。単純に全く同じレベルの仕事をやるなら、会社の取り分がなくなるので、その分の収入が増えるイメージです。

とは言ったものの、そんなに甘くないのも確か。フリーランスの世界は、完全に実力主義なので、デキる人は収入が上がりますが、デキない人は収入は下がります。

個人的な感覚で恐縮ですが、会社の規模などに関係なく「社内で上位20%に入っている!」と自信を持って言えるのであれば、年収アップするはずです。

これはパレートの法則に基づいています。
(80:20の法則の方が馴染み深いですね)

パレートの法則は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した冪乗則。経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているとした。80:20の法則、ばらつきの法則とも呼ばれる。
» by: ウィキペディア(Wikipedia)

さらに分解すると…

  • 上位20%:意欲的(年収アップする)
  • 中位60%:ふつう(良くてトントン)
  • 下位20%:怠け者(年収ダウンする)

普通レベルだと良くてもトントンです。そもそも今まで上司がやっていた仕事や、派遣さんがやっていた雑務など、事務処理全般も自分でやらなければならないため、年収アップしないと割に合いません。

フリーランスSEのメリットは節税

ただ、年収が上がらなくても、節税できるのは大きなメリットです。フリーランスSEは業務に関わる費用を、すべて経費として処理できます。

具体的には、事務所兼住居であれば、家賃、電気代、水道代、インターネット料金、携帯料金などの一部が経費になります。

また、仕事関連の飲食代や交通費、パソコンや書籍なども経費計上でき、フリーランスSEになると節税のメリットが絶大です。

因みに経費の上限はありません。
(もちろん不正は絶対ダメです)

ここまでの内容を整理すると…

項目フリーランスSE会社員SE
案件自分で決める会社が決める
年収実力次第年功序列(ほぼ)
節税効果大きい小さい
仕事全部やる担当のみ
働き方自分で選べる会社に従う
安定自分次第安定している

最後にフリーランスになると、自由時間が増えるという話がありますが、これは大きな勘違いなのでご注意ください。基本的に雑務が増えるので、実働時間は増えます。

ただ、働き方を選べるので、通勤を排除したり、無駄な意思決定プロセスを省くなど、工夫次第では時間短縮も可能です。自由時間が増えるというより、仕事そのものの自由度が増すと考えるのが良いでしょう。

フリーランスSEにはどんな案件がある?

さて、フリーランスSEにはどんな案件があるのでしょうか。このあとで紹介する、フリーランス特化のエージェントより、代表的な案件をピックアップしてみました。

フリーランスSE案件(開発スキル編)

単価目安:30〜60万/月

プロジェクト工程スキル
商品管理システム開発製造/試験・Webシステム開発経験
・Java・SQL経験
基幹システム開発支援製造/試験・Java開発経験
Webアプリ開発製造/試験・Java(Spring Boot)開発経験
・AWS環境下での開発経験

システムエンジニアというより、プログラマーの案件に近いです。設計書を元にコーディングして、試験およびバグ改修します。プロジェクトによりけりですが、在宅ワークしやすいのも魅力です。

フリーランスSE案件(設計スキル編)

単価目安:50〜80万/月

プロジェクト工程スキル
ネット銀行システム開発基本設計〜リリース・Java開発1年以上
会員管理システム開発設計〜試験・Java5年以上
・フロント開発経験
不動産管理システム開発詳細設計〜リリース・Java、Spring経験
・ORACLE開発経験
・詳細設計以降の経験
外部IF開発基本設計〜総合試験・基本設計から対応可
・Java開発経験
・SQL開発経験

ここからが本格的なシステムエンジニア案件です。要件定義に従って、設計・製造・試験を進めます。リリースまで関わるプロジェクトも多く、仕事のやりがいが大きいのも魅力です。

フリーランスSE案件(管理スキル編)

単価目安:70〜100万/月

プロジェクト工程スキル
バージョンアップ対応要件定義〜リリース・PM・PLの経験
・進捗管理の経験
・Webアプリ開発3年以上
ECカスタマイズ開発要件定義〜リリース・PL/TLの経験
・プロジェクト管理
・Java/Web開発経験
Webリニューアル対応要件定義〜詳細設計・上流工程のPM経験
・決済業務経験
・プリセールス経験
・電子マネーに関する知見
海外パッケージ導入要件定義〜リリース・PMO業務経験
・ブリッジ対応経験
・英語(会話、読み、書き)

最後はプロジェクトマネージャ案件です。PMやPLの補佐ポジションになりますが、実質的には全ての管理業務を任されます。プロジェクトの成否に直結するため、やりがいだけでなく責任も大きいです。

フリーランスSEのおすすめエージェント

フリーランスSEの案件探しは「フリーランス」と「エンジニア」どちらにも特化したエージェントを利用すると良いでしょう。営業を代行してくれるイメージです。

ITプロパートナーズ

週2日から始めるフリーランスSE生活

利用企業:2,000社以上

ITプロパートナーズさんは、週2〜3日をはじめ、リモートや勤務時間を調整しやすい、フレキシブルな案件を数多く取り扱っています。自分の時間を確保しながら、お金を稼げるのが魅力です。

仲介なしのエンド直契約となり、高単価で週3日でも生活に困らないのがGood。その分、求められるレベルも高いので、スキルや技術力に自信のある人向けのサービスとも言えます。

ITプロパートナーズの『サポート』

柔軟な働き方ができるのは、取引先の理解はもちろん、担当者の営業力やサポートによるところが大きいです。弁護士や税理士など、プロフェッショナル窓口もあり、困ったことを相談しやすいのも嬉しいです。

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Midworks

フリーランスと正社員のいいとこどり

案件数:3,000件以上

Midworksさんは、フリーランスながら手厚い保証で、正社員並みの安心感を得られるのが魅力です。フロントからデータベース、インフラまで、幅広い分野・工程・言語の案件が揃っています。

有料プランの契約を結ぶと、仕事が途切れても60%までの報酬補償を受けられ、他にも保険料負担50%、交通費支給3万円、会計ソフトfreee無料利用など、フリーランスに嬉しい特典が盛りだくさんです。

Midworksは『初心者』も安心

フリーランスデビューは不安も大きいですが、Midworksには初心者が安心できる制度が整っています。2020年7月に東証グロース市場に上場しており、上場企業所属のフリーランスSEとして、初めの一歩を踏み出すのも良いでしょう。

\ 非公開の案件をCheck! /

フリーランスSEで失敗しないためのコツ

フリーランスSEを目指す人は…

  • 市場価値を正しく把握しているか?

ここを押さえておくと失敗しにくいです。

会社員は市場価値に関係なく、やってもやらなくてもほぼ同じ給料制ですが、フリーランスはやった分だけ貰える報酬制なので、市場価値がダイレクトに影響します。

プロに市場価値を見てもらう

自分の市場価値を正しく把握するには、スキルや経験を棚卸して、プロに相談するのがおすすめ。自己評価は高くなりがちなので、ITに強いプロフェッショナルに見てもらうのが確実です。

個人的な観点になりますが、フリーランスSEで生きていく決意が固まっているなら、多少の年収ダウンは受け入れても良いのかなと考えています。

というのも、会社員とフリーランスでは、仕事に対する責任感が天と地ほど異なり、スキルアップや自己成長のスピードが段違いです。

やすす

自分の意思でやる仕事は、やっぱり楽しい♪


以上、

フリーランスSEについてでした。

ポイントをおさらいすると…

スクロールできます
カテゴリシステム
開発経験
開発
スキル
設計
スキル
管理
スキル
アクション
未経験の人××××・システム会社で修行
・開発経験/スキル習得
中小企業SIer
開発会社
・エージェントに相談
・市場価値をチェック
大企業SIer
開発不可
×・独学でスキル習得
大企業SIer
開発可
・エージェントに相談
・市場価値をチェック

システム開発の経験があり、一定の開発スキルを身に付けていれば、フリーランスSEで活躍できます。まずは自分のスキルレベルや市場価値の把握から始めると良いでしょう。

独立への一歩を踏み出そう♪

今回ピックアップしたエージェントはこちら。

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