【元SE解説】システムエンジニアと営業の違い【他にも類似職種あり】

SEと営業で悩んでいる人

システムエンジニアと営業の違いはなんだろう。IT業界の求人をみると、SEと営業が分かれてるけど、SEは営業の仕事をやるとも聞くし、よくわからない。

こんな人向けに書いてみました。

自身も新卒でSIer(システムインテグレータ)に就職したとき、初期配属にSEと営業があり、営業ってなにやるんだろうと疑問に思ったのを覚えています。

結論から申し上げると…

  • SE → システムを作る人
  • 営業 → システムを売る人

ものすご〜く単純ではあるものの、システムを売るというのがピンとこないですよね。実際には売るというよりも、システムを作りたい顧客を探して連れてくる、そんな働き方になります。

やすす

本記事ではSEと営業の違いを押さえつつ、ごっちゃになりやすいセールスエンジニアや、ITコンサルタントとの違いもまとめてみました。少しでも参考になれば幸いです。

目次

システムエンジニアと営業の違い!

SEと営業の違いです。

  • SE → 見積もり、システム開発
  • 営業 → 顧客開拓、会計処理全般

自分が勤めていたSIer企業では、営業がシステムを作りたい顧客を連れてきて、SEと協力して費用を見積もり。契約まで進めることが多かったです。

契約後はSEがシステム開発、およびプロジェクト推進を担当し、営業は会計処理など、お金まわりを担当する役割分担でした。

SEが営業の仕事をするとは

  • SEが見積もりをする
  • SEが顧客と交渉する
  • SEが顧客と調整する

なぜSEが営業の仕事をすると言われているのかというと、システムをつくるだけでなく、営業がやるだろうと考えられている、対顧客の仕事が多いからです。

システム開発は工数と呼ばれる、作業の見積もりで金額が決まります。そのため、営業が3,000万で売ったから作って!だと、見積もりがブレて赤字になることも多く、実際に開発するSEの協力が必要となるのです。

開発中はSEが調整する

システム開発を進めていると、見積もりに以外の追加要望や変更依頼がでてきます。これらを顧客と交渉したり、調整するのもSEの仕事です。営業には決定事項を連携し、会計処理をお願いします。

SIerの営業はおすすめしない

SIerの営業はおすすめしません。
(SE視点で恐縮です…)

システムエンジニアとして10年働き、現場をみてきた経験上、一部のスーパー営業マンを除いて、ほとんどは会計処理担当に落ち着きます。個人に課せられるノルマもなく、ゆる〜く働けますが、営業スキルは身につきにくいです。

営業はSIer以外がおすすめ

IT業界で営業をやるなら、SIer以外をおすすめします。主力ビジネスが「システム開発」ではなく、「自社製品の販売」や「自社サービスの展開」であることがポイント。営業やマーケティングが身につくでしょう。

SEとセールスエンジニアの違い!

次はセールスエンジニアをみていきます。

  • システムエンジニア → システム開発
  • セールスエンジニア → 営業サポート

セールスエンジニアは、技術的な知識や経験をもとに、営業をサポートするお仕事です。営業が説明できない、技術系の説明をフォローしたり、必要に応じて資料をつくったり、商談成立のために協力します。

ただ、自分が勤めていたSIer企業では、セールスエンジニアは存在しなかったです。というのも、SEがセールスエンジニアの役割もこなすから。営業のサポートは、システムエンジニアの仕事でした。

SEとITコンサルタントの違い!

次はITコンサルタントをみていきます。

SE × 営業 = ITコンサルタント

ITコンサルは、営業力のあるSE、技術力のある営業、そんな存在になります。厳密には顧客のポジションで動くため、働き方は異なりますが、SEでも営業でも仕事ができるプロフェッショナルです。

スーパー営業はITコンサル

SIer企業のスーパー営業マンは、ほぼITコンサルです。顧客の経営課題を見つけ、それをシステムで解決することを提案。そして、自社に仕事を持ってきて、Win-Winの関係を築きます。

SEと営業・コンサルの転職事情!

SEと営業の転職事情についてです。

  • SEから営業     → 多い
  • 営業からSE     → 少ない
  • SEからITコンサル → 多め
  • 営業からITコンサル → 少なめ

自身の新卒時代をふりかえると、初期配属はSEが9割、営業が1割、スタッフ数名でした。システム会社なので当然ですが、営業はSEに比べると、遥かに少なかったです。

SEから営業になる

難易度:★★☆☆☆(低い)

SEから営業になるケースは多いです。

ただ、ポジティブな理由よりネガティブな理由で、異動することが多いように感じます。最前線で消耗した人、仕事ができない人など。訳ありで異動する人が多かった印象です。

先の繰り返しになりますが、SIer企業の営業は、個人に課せられるノルマがなく、割りとゆる〜く働けます。ただ、ゴリゴリ営業をかけるわけではないので、スキルは身につきにくいです。

営業からSEになる

難易度:★★★★☆(高い)

営業からSEになるケースは少ないです。

早い段階でヤバさに気づいた人は、上司に頼んでSEに異動したり、一時的にシステム開発に加わるなど、自らアクションを起こしていました。普通に過ごしていると、会計処理担当に落ち着きます。

ITコンサルになる

難易度:★★★★★(超高い)

SEや営業からITコンサルになる人もいます。

特に意識高い系のキャリアアップルートとして選ばれることが多く、実際に年収アップすることがほとんどです。

ただ、自社では給料アップしないため、転職が必要となります。国内だと野村総研(NRI)、外資系だとアクセンチュアやアビーム。BIG4やボスコンなど、一流のコンサルティングファームに行く人もいます。


以上、

システムエンジニアと営業の違いでした。

項目SE営業
役割システムを作る人システムを売る人
仕事・システム開発
・プロジェクト推進
・顧客交渉/調整
・顧客開拓
・会計処理全般
・契約関連のやり取り

SEはシステム開発だけでなく、見積もりをはじめ、顧客との交渉や調整など、営業寄りの仕事も多いです。そのため、SEにはIT知識はもちろん、顧客の業務知識や、コミュニケーション力も求められます。

一方、SIerの営業は、事務寄りのノーマル営業と、コンサル寄りのスーパー営業に分かれ、前者がほとんど。個人的な観点ですが、IT業界で営業をやるなら「システムを売る」より「自社製品やサービスを売る」企業をおすすめします。

やすす

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