【元SE解説】システムエンジニアに夜勤がある理由とは【頻度は少ない】

夜勤が気になるSE志望者

システムエンジニアは夜勤があると聞いたけど本当かな。生活のリズムが崩れそうだし、やっぱりSEはきついのかも。SEの人からリアルな話を聞きたい。

SE歴10年の自分がお答えします。

結論から申し上げると、SEは夜勤があるものの、その頻度はかなり少ないです。自身のケースをふりかえると、1年で平均1〜2回くらい、もちろん0回の年もあります。

ただ、10年で一度だけ例外を経験しており、その時は2週間ほど夜勤でした。また、システムエンジニアではないものの、システムオペレーターには、定常的な夜勤があります。

やすす

SE歴10年の視点からシステムエンジニアの夜勤についてまとめてみました。少しでも参考になれば幸いです。

目次

システムエンジニアに夜勤がある理由とは

SEに夜勤がある理由はこちら。

  • サービス開始に伴うリリース対応
  • システムトラブルによる緊急対応
  • 炎上プロジェクトなどの特殊事情

主にこの3つです。自身がシステムエンジニア時代に経験した、夜勤体験を交えながら、1つずつ詳しくみていきます。どれも頻度は少ないので、ご安心ください。

サービス開始に伴うリリース対応

夜勤頻度:★★☆☆☆(1年に1〜2回)

SEで働く場合、この夜勤だけは避けて通れません。例えば、電車の自動改札やクレジットカード決済など、社会インフラと呼ばれるシステムは、日中帯に止まると影響が大きすぎるため、夜間にひっそり作業します。

これは担当システムによりけりです。自身が経験したものだと、携帯電話のシステムなどは夜間作業でした。因みに夜勤は手当が出たり、2日分(翌日が明休)になるので、ちょっぴりお得です。明けで遊びにいく強者もいます。

システムトラブルによる緊急対応

夜勤頻度:★☆☆☆☆(ほとんどない)

SEならではの夜勤の一つに、システムトラブルによる緊急対応があります。これにビビる人も多いですが、実際にはほとんどありません。トラブル発生時、一次対処は現場(シスオペ)です。そこでダメなら電話(SE管理職)になります。

一般社員SEが動くことは稀です。ただ、トラブル時に現場や上司が使う、運用マニュアルの完成度が低かったり、引き継ぎがきちんとできていないと、問い合わせがくるので要注意。システムの説明書は、しっかり作りましょう。

炎上プロジェクトなどの特殊事情

夜勤頻度:★☆☆☆☆(ほとんどない)

SE夜勤の例外ケースです。SE歴10年で一度だけ、炎上プロジェクトの特殊事情で、夜勤を余儀なくされたことがあります。しかも新人配属で夜勤に放り込まれるという、奇跡的な経験をさせていただきました。

ざっくり説明すると、試験環境と時間が足りず、昼はAチームとBチーム、夜はCチームが使う、こんなイメージです。ただ、これは例外中の例外で、働き方改革が進んだ昨今、こんなやばいプロジェクトはないでしょう。

ここまでの内容をおさらいすると…

システムエンジニアの夜勤

  • サービス開始に伴うリリース対応
  • システムトラブルによる緊急対応
  • 炎上プロジェクトなどの特殊事情
やすす

システムエンジニアで、定常的に夜勤となることは、基本的にありません。そのため、絶対に夜勤したくない、一度も夜勤したくないという人以外は、そこまで気にしなくて大丈夫です。

システムエンジニアより夜勤が多い職種!

システムエンジニアより夜勤が多い職種は、システムオペレーターになります。インフラエンジニアも夜勤が多いと言われますが、現場をみてきた限りではSEと大差ないです。

夜勤の頻度

  • システムエンジニア :少ない
  • インフラエンジニア :少ない
  • システムオペレーター:多い

システムオペレーターに夜勤が多いのは、システムを24時間365日ずっと監視しなければならないからです。一般的に夜勤ありのシフト勤務で、夜勤ありきの仕事となっています。

シスオペの夜勤(実例)

シスオペの夜勤シフトはこんな感じ。
(実際に自身が働いていたもの)

  1. 日勤:8:30〜16:30
  2. 日勤:8:30〜21:45
  3. 日勤:16:00〜21:45
  4. 夜勤:21:30〜翌9:00
  5. 夜勤:21:30〜翌9:00

1サイクルに夜勤が2回あり、中2日休みで繰り返します。土日や祝日はもちろん、お盆や正月なども関係なし。仕事の難易度は低いものの、体力的なハードルは高めです。

SEやインフラエンジニアは、定常的に夜勤となることはないものの、シスオペは夜勤シフトがあり、定常的に夜勤となります。夜勤が苦手な人は、ご注意ください。

興味のある方はこちらもどうぞ。

システムオペレーターで夜勤をした感想!

最後に夜勤をした感想です。

  • システムエンジニア  → 余裕
  • システムオペレーター → きつい

夜勤についてふりかえると、システムエンジニアは年1〜2回で余裕でした。一方、システムオペレーターは毎週2回程度あり、体力的にかなりきつかったです。

そして、どちらも経験して気づくリアルは、余裕のシステムエンジニアは収入が高く、きついシステムオペレーターの収入が低いこと。ぶっちゃけ、SEはおすすめできますが、シスオペはおすすめできません。

夜勤はデメリットが大きい

夜勤のメリットとデメリットは…

  • メリット :手当が出る
  • メリット :通勤が空いてる
  • メリット :仕事の難易度が低い
  • デメリット:体調不良になりやすい
  • デメリット:長期的に働くのは難しい

夜勤の最大のメリットは、手当が出ることでしょう。ただ、実際には夜勤でがんばるシスオペより、SEの方が遥かに待遇が良いです。その理由は、仕事の難易度が低いから。これで手当ては相殺されてしまいます。

また、お金より健康が大切です。自身も体を壊してから気づいたのですが、仕事に健康や命を懸けるのはダメ。特に生活リズムが崩れると、自律神経が乱れて免疫力も低下し、病気にかかりやすくなります。ご注意ください。

40代で夜勤はきつい

自身は30代半ばでシスオペを経験しました。現場には40代の方もおり、明らかに辛そうだったのをよく覚えています。夜勤は体力のある20代まで、それ以降は続かないので、早めにジョブチェンジが必要です。


以上、

システムエンジニアの夜勤についてでした。

SEは夜勤があるものの、定常作業は年に1〜2回程度、非定常作業はほとんどありません。そのため、絶対にやりたくない人以外は、気にしなくても大丈夫です。

良きSEライフをお過ごしください♪

システムエンジニアを目指す人へ

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