
SEを目指している人「システムエンジニアになるには、資格を取得した方がいいのかな。SEにおすすめの資格や、優先的に取得すべき資格があったら知りたい。」
こんな人向けに書いてみました。
結論から申し上げると、システムエンジニアになるのに、資格は必要ありません。自身も資格なしでSIer(システム開発会社)に就職し、ほとんど資格を取らないまま、10年間SEとして働きました。
ただ、資格取得に意味がないわけではなく、就職活動が有利になる、転職時にスキルを証明できるなど、メリットもあります。その一方、実務で役立つことや、直接的に年収アップに繋がることは少ないです。
目次
自分の経歴をお伝えすると「新卒で国内最大手SIer」→「SEとして10年勤務」→「ニート3年」→「派遣社員5ヶ月」→「フリーランス」です。システムエンジニア歴10年の視点で、資格について話していきます。
システムエンジニアに資格は必要なのか?
先の繰り返しになりますが、システムエンジニアになるのに、資格は必要ありません。ただ、資格を取るメリットもあるので、資格を持っていると何が起こるのか、実体験からまとめていきます。
まずは簡易的にまとめると…
- ◎:就活が有利になる
- ◯:転職が少し有利になる
- △:実務では役立たない
- △:年収はアップしない
- ◯:昇進の基準になる
システムエンジニアに限った話ではないですが、資格を持っていると就職活動が有利になります。資格で採用が決まることはないものの、全く同じレベルの2人がいたら、資格持ちが採用されるイメージです。
資格のパワーは年齢と反比例
経験談①:実務では役立たない
システムエンジニアとして10年働いた経験上、資格が実務で役立つことはほぼありません。というのも、資格取得に必要な知識と、実務で必要な知識がかなり違うからです。
経験談②:年収アップしない
自分が働いていた会社では、資格取得が直接的に年収アップに繋がることはなかったです。ただ、資格取得手当として報奨金が貰える、お小遣い制度がありました。
経験談③:昇進の基準になる
さらにぶっちゃけると、社内のキャリアアップに資格が求められる制度があり、昇進するには資格取得がほぼ必須でした。そのため、間接的には年収アップに繋がっていたと言えます。
SE志望者が資格を取るメリット
- 就職活動が有利になる
- 転職が少し有利になる
- 昇進の基準になるかも
システムエンジニアになるだけなら、資格は必要ありません。就職活動を少しでも有利に進めたい、大企業や待遇のいい会社に転職したい、そんな人は資格取得を目指してみるのも良いでしょう。
システムエンジニアにおすすめな資格3選
システムエンジニア向きの資格とは…
- ITパスポート
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
この3つの国家資格がおすすめです。どれだけ難易度を高めても応用技術者まで。これより先は座学のみは厳しく、就活や転職のためだけに、たくさん時間を使うのはもったいないです。
IT資格はライセンスではない
一時的に知識を詰め込んで資格を取得できても、実践で使わないとすぐに忘れてしまいます。そのため、スキルと呼べる状態まで至らず、自己満で終わりやすいのがデメリットです。
どうしても資格を取りたい!という人は、システムエンジニアとしてのキャリアをしっかり考え、どの資格を取るべきかを判断することが大切です。
キャリア | 国家資格 | その他資格 |
共通 | ・ITパスポート ・基本情報技術者 ・応用情報技術者 |
・MOS |
PM | ・プロジェクトマネージャ | ・PMP |
ITコンサルタント | ・ITストラテジスト | ・ITコーディネータ |
インフラエンジニア | ・ネットワークスペシャリスト ・データベーススペシャリスト |
・CCNA ・オラクルマスター |
エンジニア プログラマー |
・システムアーキテクト | ・Android技術者認定 ・オラクルJava認定 |
MOS:Microsoft Office Specialist
PMP:Project Management Professional
CCNA:Cisco Certified Network Associate
IT系の資格には、情報処理試験の国家資格と、MicrosoftやOracleなどが認定するベンダー資格があります。基本的には国家資格でOK。ベンダー資格は、実務で必要にならない限り、取得するメリットは小さいです。
新入社員500名で5%以下
システムエンジニアを目指すなら「IPパスポート」→「基本情報技術者」→「応用情報技術者」の順番で、資格取得していくのがおすすめです。実務に役立てたいなら、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)が良いでしょう。
元SEの資格取得とキャリアで失敗した話
最後に自分の失敗談をお話しします。
(ここまで偉そうに語ってごめんなさい<(_ _)>)
- 資格取得でほぼ全敗する
- キャリアが途中で止まる
- 10年目で退職を決める
自分は入社後に挑戦した資格に、ことごとく失敗しました。特に基本情報と応用情報はどれくらい失敗したか覚えてません。申し込んだのに受験しないことも多々ありました。
唯一、入社1年目で先輩が勉強していた「オラクルマスター」を真似して取得したものの、実践で活かされることはなかったです。しかも暗記しただけで理解できておらず、すぐに忘れてしまいました。
社内キャリアで資格が求められる
当時の自分が悩んでいた二択。
- プラン①:資格を取得して昇進する
- プラン②:資格を諦めて窓際族になる
とにかく勉強したくなかったんですよね。実践で役立たないことがわかっていたし、昇進のためだけに資格取得を目指すモチベーションもなく、かといって窓際族になる勇気もない。甘ちゃんだったなぁと思います。
会社を辞めることを決意
資格取得するのはイヤだぁー!
昇進ルートから外れるのもイヤだぁー!
よし、会社辞めよう!(。+・`ω・´)キリッ
今考えるとぶっ飛んでますね…
これにて、10年勤めた会社を退職し、年収800万の会社員から年収0のニートに。この時、「もう会社員はやらない」ということだけ決め、30代半ばから人生の第二章をスタートさせました。
フリーランスで資格は無意味
元システムエンジニア、元大企業サラリーマン、現フリーランスの自分が伝えたいのは、会社員で生きるのか、独立して生きるのか、これを今すぐ決めるべき!ということです。
- 会社員で昇進するなら資格取得
- 独立するなら資格よりもスキル
もし、独立して生きていくのであれば、資格よりもスキルを身に付けるべき。IT資格をいっぱい持っているより、プログラミングスキルがあり、Webサイトやアプリケーションを作れる方が、遥かに稼げます。
独立するならスキルを身に付けよう♪
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【告白】システムエンジニアを目指すなら大学に行くべき?【元SE談】
「将来はシステムエンジニアになりたいけど、やっぱり大学で勉強した方いいのかな。どのくらいのレベル、どんな学部に進めばいいんだろう。大学時代にやっておくべきこともあったら知りたいな。」こんな人向けに書いてみました。
以上、
ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございます。システムエンジニアになるのに、資格は必要ありません。ただ、就活や転職を有利に進めたり、社内で昇進していくのに使われることもあり、意外と重要だったりします。
その一方で実務で役立つことは少なく、独立するなら割りと無用の長物です。資格取得にたくさんの時間を使うなら、プログラミングをはじめ、ITスキルを身に付けることをおすすめします。
自分が退職後に身に付けたスキル。
(まだ勉強中です、参考までに)
- Webライティング
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